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メインクエスト ハード(8章)をクリアし、育成もひととおり終わって、■■ノ記憶を周回しはじめたものの飽きてきたので、
プロローグから見返していたのだけど、何度も見返しているうちに、色々疑問が湧いてきたので考察し始めたところ、ユーザーの予想を裏切る展開を重ねてくるヨコオタロウ作品なら、
『エンディングはこうなるんじゃなかろうか?』
という仮説に至った。
のちのちメインシナリオが進んでから、現時点の考察を振り返って『あーではなかった!こーでもなかった?!』と自分で楽しむために、現時点での考察をまとめてみた。
【注意】以下、多くのネタバレ要素を含みます。内容的に、最低でも『メインクエスト 8章をハードでクリア済み』でないと意味不明、かも。
シナリオをエンディングから逆方向に推測する気になった契機
プロローグの不自然さ
ゲーム開始早々のプロローグのシーン
「スタッフロールが流れる」「檻(塔)がところどころ崩壊してる」「ママがいない」状態で「扉を開く」 ・・・・・シーンA
のあとに、場面転換して
「倒れているところから始まる」「檻(塔)がそこまで壊れてない」「進んだ先にある檻(オリ)の中にママがいる」 ・・・・・シーンB
となるのだけど、冷静に考えてみるとシーンAとシーンBの時系列が直接繋がっていないように見える。
シーンAとシーンBが、時系列に並んでいると仮定すると、シーンAとシーンBの間(扉を開けたあと)に何か起きている。
他にも、シーンAとシーンBの時系列が前後している(シーンBのあとに、なんやかんやあって、シーンAに到達する)、もしくは、時系列がかなり離れている(シーンAのあとに、なんやかんやあって、シーンBに到達する)という可能性も考えられる。
・・・
8章クリア時点で判明していることとして、
ママは
- 『レヴァニアが黒の少女になった経緯』
- 『黒の少女として"目的"を達成する(※怪物になったフィオを助ける)ために旅してきたこと』
- 『レヴァニアが記憶など多くを失うことになった理由』
を詳しく知っている。
ということは、レヴァニアが『夢を喰う怪物であった頃から、黒の少女になるまで、そして多くを失うに至ったまで』の間、同行していたか観察していたと考えるのが自然なのだけど、
なぜ、黒の少女(レヴァニア)が多くを失って倒れたときに一緒にいないのか。
「ようやく起きたのね」ってセリフも意味深である。黒の少女が倒れたことをわかっていて、起きるまで放置していたのか。
黒の少女と会った直後には、自分で扉を開けて出ていくことから考えると、ママは、少女が起きるまでわざわざ檻(オリ)の中で待っていたということになる。
そもそも、なぜ檻(オリ)の中に囚われているのか…。謎。
この発言、どう見ても、黒の少女(レヴァニア)の身に何が起きたのかを把握しています。本当にありがとうございました。
そこまで分かっていて、なぜシーンAのときに黒の少女(レヴァニア)の近くにおらず、檻(オリ)の中で待っていたのか。
・・・
オートマタでのモノクロ表現の意味(『死する運命』)から類推すると、このプロローグがモノクロームなのも不吉である。
・・・
NieRレプリカントではプロローグが時系列をまたぐ重要な伏線だったので、同じように何らかの伏線である可能性を疑っている。
これは突飛な発想だけど、スタッフロールが流れることから思うに、
『シーンAは、エンディングに関連するシーン*1』
なんじゃなかろうか。
ヨコオタロウ作品のクセから読み解く
制作陣が予想していそうな「現時点でユーザーが予想する展開」
ヨコオタロウ作品は、『ユーザーの予想(ゲームの枠)を破壊するシナリオが何層にも重ねられる』という特徴がある。
現時点で、いろいろと考察のタネが撒かれており、ユーザーが容易に想像できる展開について考えると、
まず、1章のクエスト2のあたりで、ママが
- 『武器の記憶=少女(※レヴァニア)である』
- 『レヴァニアの目的を達するためには、武器の記憶を修復する必要がある』
と言っている*2ので、
「レヴァニアの少女姿は、武器の記憶をもとに構成されている。」と考えられる。
厳密には、運送屋の話にもとづけば、『武器の記憶』ではなく、武器の記憶から得られる『夢』ではないかと思うのだが…(ママが嘘をついている可能性につながる)
となると、
「夢を喰う怪物になったフィオは、夢を食べることで、人間に戻れる。」
可能性がある。
となると、武器の記憶を修復する旅を続けていけば、
『レヴァニアは少女の姿のまま、フィオも人間姿に戻れてハッピーエンド』な結末を迎える。
という1つの可能性がある。
『「ユーザーが予想する展開」を裏切る展開』の予想
が、ヨコオタロウ氏の作品なので、
『単純に少女が人間に戻れるわけはなく、なにか予想を裏切るような展開がくる』
可能性は高いと思われる。
なにより、過去のインタビュー記事でオートマタの次回作について尋ねられて
もし次のタイトルをつくるとしたら、今度はとんでもないバッドエンディングにしてやります。
と答えているので、ストレートなハッピーエンドにはならない気がしている。
・・・
とはいえ、ソシャゲの収益構造を考えると、もともとニッチなニーアファンの中でも、エンドコンテンツまでやりこむコアなニーアファンだけが楽しめる作品、とすることはビジネス的にあり得ない気がする。
売上を考えれば、ソシャゲの難易度設定としては『(エンドコンテンツに到達しない)ライト層が遊びやすいものにしなければならない』という制約がある。(基本的には)
ライト層が迎えるエンディングとして想定されているのは、ハードモードでのエンディングであろう。(ハードモードという名称に反して難易度はかなり低い)。
その通常のエンディングを、ストレートにバッドエンディングにすると、評判が悪くなって売上に影響が出ることは想像に難くない。かと、いって素直にヨコオタロウ氏がハッピーエンドを許容するとも思えず
『ハッピーエンドに見えるけど、コアなファンがよくよく考察してみると、実はとんでもないバッドエンディング』
あたりが妥当な着地点になると予想される。
さらに妄想を推し進めるなら、真暗の記憶というコアなファンくらいしかやり込みそうにないエンドコンテンツをクリアすることで、
『バッドエンディングにしか見えないけど、実質ハッピーエンド』
を迎えられるのじゃないかなと思っている。
(「メインクエストのシナリオ」と「真暗の記憶のシナリオ」は対になっているように見えるので、もしエンディングが2つあるなら、対になるんじゃなかろうか。)
最も怪しいキャラクター ママ
8章までのシナリオ(ノーマルとハード)で、NierやDoDの過去作のオマージュと思しきものが多用されていることから、
NieRレプリカントでの、
『魔物とおもっていたものが人間で、人間とおもっていたものが魔物(とも言える存在)』
という設定のオマージュは入れてくると思われる。
この展開が来ると仮定して、現在、最も怪しいと思われるのがママ。
・・・
8章までのシナリオ(ノーマルとハード、真暗の記憶)を見るに、
『黒ベースで表現された世界』(1~6章)と、『白ベースで表現された世界』(7,8章)とは色々な物事が反転している。
ここで、
- 黒色の運送屋は『正直』
- ※ 絶対ではないものの、言動を見る限り嘘はついていない。また、レヴァニアと利害関係が一致している(ウィンウィンな)ことから嘘を付く理由がない。
なことから、これを反転させると
- 白色のママは『嘘つき』
という可能性が出てくる。
ただ、ヨコオタロウ氏なら、さらにひねってくる可能性も否めず、嘘は嘘でも『白い嘘』という可能性も考えられる。
記憶を「修復」することは良いことなのか
『ママは嘘をついている』という前提に立つと急に気になってくるのが、
ママが、「レヴァニアに記憶を修復させて、意思や希望を集めさせている」ことに疑問の余地が出てくる。
なんだか良いことをしているように誘導しているのだけど、
『黒いカカシから黒い何か(これが記憶だろうか)を吸い取っている』ような映像演出からして、修復しているようには見えない。百歩譲って本当に修復しているにしても、修復することで「意思」や「希望」が手に入るという点には大いに疑問を感じる。
『武器の記憶を修復することで、武器の持ち主の深層意識まで辿り着き、その記憶に刻まれている(意思や希望といった)「夢」を奪っている』
と考えるのが妥当ではなかろうか*3。
こう考える根拠として、「レヴァニアが記憶を修復し、夢を喰う」ときの映像演出と、「少女姿のレヴァニアが、記憶を修復し、夢を手にする」ときの映像演出と、が同じである。そもそも2人は同一人物なので、少女の姿になったとしても、やっていることは変わらないのではないだろうか。
レヴァニアはゲーム内で『夢を喰う怪物』と明記されているので、1~6章においても黒の少女は『夢を奪っている』と考えるのが妥当ではなかろうか。
・・・
1~6章において、本当のことを言っていないこと自体は、『レヴァニアが苦しむことが分かっていたので、意図的に避けていた』ことが判明しているのだけど、
- 『武器の持ち主から夢を奪っている』という事実を知って、『記憶を失った状態の黒の少女(レヴァニア)が傷つかないように、わざと本当のことを言っていない』
という可能性の他にも、
- 『さらに嘘をついてレヴァニアをだましている』(本当の目的を、別の嘘で隠している)
という可能性も考えられる。
エミールヘッドのウエポンストーリーにヒントが
エミールヘッドのLvをカンストさせると読める日記が意味深である。
ママが嘘をついている仮定で読むと、ママが一気に腹黒く見えてくる。
なにより
『扉(プロローグのシーンAの扉?)を開けるために、石(武器の記憶を修復すると手に入る夢?)が必要』
というのは初耳である。
これを読むと、ママは石を集めて扉を開けようとしているフシがある。
・・・
与えている情報がレヴァニアのケース(メインシナリオ)が異なっており、情報操作をしてエミールを利用している感がある。
ますますママは信用ならない。
黒いカラスは何者か
ここで、仮にレヴァニアが、
武器の記憶を修復することで、(武器の持ち主から)夢を奪っている
とすると、カラスたちは記憶を主人公たちへの嫌がらせで改ざんしている*4わけではなく、武器の記憶を辿られて、夢を奪われることを防ぐために、記憶を改竄している、言い換えれば
カラスは武器の持ち主(の記憶)を守るもの (精神の防御障壁)ということになる。
もし、そうなら、
『事実が判明すると、今まで見えていたモノたちの立場が反転する*5』
というレプリカントのオマージュになる。
・・・
こう考える1つの根拠としては、レヴァニア編で、運送屋は『カラスが悪いやつ』といった旨の発言をしていない。というか、カラスについて触れてもいない。
黒の少女パート(1~6章)と、レヴァニアパート(7,8章)とは対になっていて、基本的に、黒の少女パートでママが触れた内容を、レヴァニアパートで運送屋が話す、ようになっている。にもかかわらず、運送屋が『カラスについて何も話さない』というのは違和感を感じる。
カラスは、何か言う必要がないくらい、檻という『武器の記憶を保管する世界』では当たり前の存在(特に敵とか味方というわけではない)、ということではないだろうか。
・・・
また、カラスが記憶を守るものであるなら、
『他人の記憶に踏み込もうとすればするほど、黒い敵の攻撃が激しくなる』
というのは、ゲームの設定が現実に即している感じになって、なかなかエモい。
この予想があたっているかはなんとも言えないのだけど、そう考えてみると、ママに率いられて、
他人の記憶にズケズケと踏み込んでいく主人公はめっちゃヤバイやつ、である。
「檻」とは何か
このゲームの世界は「檻」(ケージ)と名付けられている以上、『何かを閉じ込めておくためのもの』と考えられる。
問題は、何を閉じ込めているのか、なのだけど…
現時点でこの世界に閉じ込められているもの(この世界から出られなくなったもの)を考えると、
「黒いカカシ」から夢を抜き取った後の状態の「白いカカシ」
が檻の世界に閉じ込められている状態といえるのではないかなと思い至った。
じゃあ、白いカカシはなんじゃろうか、ということなのだけど、
武器を持っていた人の夢(思い)を抜き取ったあとの『武器の記憶のみからなる塊』(武器の記憶そのもの)ではなかろうか。
・・・
つまり、
檻の世界は、あらゆる世界線から武器の記憶を収集・保管する(閉じ込める)ための世界で、
ママや運送屋は、檻の中に武器の記憶を閉じ込めるために存在しているのではなかろうか。
という仮説をもとに、
- 武器の持ち主が夢を見ているときに、檻に現れるのが「黒いカカシ(持ち主の夢と武器の記憶が混ざったもの)」
- 夢を抜き取っておかないと、持ち主の目が覚めたときに、黒いカカシは消えてしまう。
- 夢を抜き取れば、白いカカシとなり、檻の中に閉じ込めることができる。
- 夢を抜き取って、武器の記憶(白いカカシ)を檻の中に閉じ込めるため、ママや運送屋は、夢を喰う怪物と共存している(飼っている?)
と考えてみた。
・・・
そういえば、ママは「黒いカカシがどこからきたかわからない」と言っていたけれど、運送屋はどこから来たかわからないとは言っていない。むしろ、当然ここにあるもの、という態度に見えた。(自分で運んできたものなら当然の対応に思える。)
運送屋は何を運んでいるのか
最初、フィオをどこでもドア(?)で運んでいることから、『夢を喰う怪物に、夢の提供者を運ぶ』のが仕事かと思ったのだけど、レヴァニアが直接フィオに手をかけなかったことや、
ヨコオタロウ氏が最初から答えを提示することはないなと考えなおしてみた結果、本来は
『黒いカカシ(武器の記憶, 夢)』
を、いろんな世界線から運んできているのではという結論に至った。
(ママは、「黒いカカシから夢を取り出している」ので、運送屋のように、「夢の持ち主から直接夢を取り出す」必要は、必ずしもないように思える。)
・・・
そう考えて、さらに仮説を踏み込んで進めてみると
- 夢(意思や希望)を抜き取られると、その持ち主は、その世界線において死ぬ。
という仮説が思い浮かぶ。
そうであれば
- 武器の記憶ごとに、キャラクターの二つ名やコスチュームが異なる
- 同じ二つ名をもつキャラクターは存在していない
ことに説明がつく。
(フィオは夢をとられても死んでいないので、どゆこと?って感じなのだけど、運送屋がイレギュラーだと言っているので、イレギュラーなんじゃなかろうか。)
(夢の持ち主を「サンプル」と呼ぶことからして、本来なら、『夢の持ち主は、運送屋やレヴァニアたちにとって、餌程度の存在である』ことが伺われる。)
武器の記憶ごとにキャラクターが微妙に異なっているのは、それぞれ違う世界線のキャラクターということではないだろうか。
※「異分岐の」「異存の」といった二つ名はそれを端的に表している気がしている。
※ なお、同じ2つ名・コスチュームで、別の武器が出てくるとこの仮設は破綻する。
黒いカカシは何なのか
夢を喰う怪物であるレヴァニアが、黒いカカシから記憶(夢)を取り出していたことを思うに、現実に(檻の外側にある世界で)生きている人の思念の結晶か何かだろうと思われる。
いわば、もとの現実世界とリンクした何かじゃなかろうか。
・・・
更に踏み込むと
檻の世界自体は『どこの時間軸にも存在しない世界である』とヨコオタロウ氏が明言されており、
黒いカカシは、「無数にある世界線のうちのどれかの、ある地点(未来も過去もありうる)」において生きている人の夢(意思や希望)が形をもって顕現しており、
おそらくは、その夢の持ち主(≒武器の持ち主)が寝ているときに、檻の世界に「塔」という形で顕現している、のではないだろうか。
ゲーム中で、
『塔の様子がさまざまなのは、武器の記憶の持ち主の心象風景を表している』
といった旨のほのめかしがでてきたので、この点は確定だと思っている。
ママと運送屋の役割
ママも運送屋も、レヴァニアを『積極的に黒いカカシのもとに連れて行っている』ことから考えて、この2人の仕事は
『いろんな世界線から黒いカカシ(夢と武器の記憶)を運んできて、夢を喰う怪物に夢を喰わせ、檻の世界に武器の記憶(白いカカシ)を閉じ込める』
のが仕事ではなかろうか。
フィオはどこからきたのか
おそらく遠い未来。
ヨコオタロウ氏が、インタビュー記事で『リィンカネは、あえていうなら未来の話』と答えていたので、
メインのキャラクターであるフィオが、どこかの世界線で遠い未来に生きている人物なのではなかろうか。
・・・
ところで、操作可能なキャラは、すべて死んでしまったキャラクター、ということを考えると、フィオとレヴァニアも死んでしまうのではないのだろうか…。
と同時に、生きている世界線もあるとは思うのだけど…。
なぜレヴァニアは記憶と能力を失っているのか
プロローグのシーンA『レヴァニアが扉を開ける』のあとに、
プロローグのシーンBで『レヴァニアが倒れていた』
点はかなりの謎であり、倒れていた理由は物語の核心にせまるもの、ではないかと考える。
・・・
そもそも時系列がわからないので、考えられる時系列ごとに場合分けして考えると
- シーンAが、シーンBの過去の場合:
- たとえば、『扉を開けて、レヴァニアがそれまでに集めた夢(石)を少女に与えようとした結果、なんらかのトラブルで多くを失った』というシナリオが考えられる。
- (可能性1:ママは本当に母性愛あふれる良いママ)
- ママは、そんなレヴァニアを見かねて助けに来た。という可能性。
- (可能性2:ママは腹黒い悪モノ)
- 『石を集めて、扉を開けたことで何かが起きて、レヴァニアは多くを失った。』というシナリオ。
- ママは、レヴァニアを利用して石(夢)を集めている。
- シーンAが、シーンBの未来の場合:
- 記憶を集めた後、何らかの理由でママと決別しているということになる。
- (可能性1:ママと敵対)
- (可能性2:ママが、なにかの際に犠牲になった)
- シーンAが、シーンBの別の世界線の場合:
- 全く予想がつかない
※
タイトルがRe[in]carnationな点、プロローグで(ママの声で)『輪廻の旅をはじめましょう』と言っている点から連想すると、
レヴァニアが『記憶を集めてフィオを助けようとして失敗する』というループを繰り返していて、ママに何度も助けられている
という可能性が考えられる。
そう考えると、ママが、レヴァニアの過去について詳しく知っていることに説明がつく。
現時点でサッパリわからない点
黒い敵のボイス
バトルで、黒い敵(カラスが取り憑いて形をなしたもの)がなにか喋っているのだけど、何を言っているか現時点では不明。
もっともこれは、NieRレプリカントみたく、ある時点から、敵が何を言っているかわかるようになって解決する、気がする。
『真暗の記憶』の位置付け
現状のエンドコンテンツの1つで、要求レベルも高いので、メインクエストとは関係ない ifの世界線のシナリオかなと思ったのだけど、
もしかしたら、これがメインストーリーに関連している可能性もあるのではと思っている。
・・・
重課金者向けかと思いきや、推奨戦力63000~66000という数値は、ライブラリのデータ(キャラや武器の最大ステータス)をもとに推測するに、微課金ならそこそこ時間をかけて育成すれば届く範囲であり、
無課金者でも、よほど引きが悪くない限り、時間をかければ到達可能 な数値設定ぽい。*6*7
となると、全ユーザーがクリアすることを想定している可能性があり、メインストーリーに関連していても変ではない。
・・・
そもそも「真暗」とは何を意味しているのだろうか。
白色が悪い方(ウソ)で、黒色が良い方(ホントウ)なら、真暗こそが、本当のシナリオということはないだろうか。
・・・
とはいえ、黒のカカシが『平行世界含めあらゆる世界線上の任意の点の誰かから生まれたもの』と考えると、
re[in]carnationでは、無限にifの世界が広がり得るので、真暗の記憶はそんなifの世界の1つに過ぎないのかもしれない。
『ママの部屋』の存在
『まるで物語を作る側が立っているデバッグルーム』的な位置づけ(檻の世界を管理する側の人が入る部屋)に見えなくもない。
にしては、ママ自体は、檻を移動中にそれぞれの檻の世界について何も知らない様子なので、管理者ではないようにも思える。
このあたり微妙なところがあり、ゲーム中で
それぞれの檻の世界(塔)は、武器の記憶の持ち主の心象風景を表している
ことが示唆されているので、ママが管理者であっても、
『実際に行ってみるまでその塔の内部構造については何も知らない』
ため、無邪気にはしゃいでいるとも考えられる。
・・・
部屋の中央に逆さに生えてる木は何なのか。落ちてくる実は一体何なのか。
レプリカントに、武器の記憶を保管する木があったようななかったような気がするのだけど関係あるのか。
武器の記憶は、フィオとレヴァニアのストーリーにどう絡むのか
不明。
『花』はNieRシリーズにとって特別な意味をもっているし、タイトルにre[in]"carnation"と花の名前が入っている。(7~8章の『花』はどうみてもカーネーションではないけど…)
ので、なにかしらのキーワードには違いないと思うのだけど、現状ではさっぱり予想がつかない。
武器の記憶から取り出される『夢』はどっちの夢か
睡眠中に見るDreamでもあり、将来への希望 としてのDreamでもありそうに思える。
ダブルミーニングのような気がしている。
なぜメインクエストの内容と、黒い敵の属性がズレているのか
TELL ME WHY?
心象風景と黒い敵(カラス)が反転している、ことにどういう意味があるのだろう。
かなり意図的な設定と思われるだけに、気になってる。
オープニングムービーの天使文字
天使文字が出てくるのだけど、これを読み解くと
- B U K I
- [IJY] N[IJY] S[EH][IJY]TAGA[UVW] [UVW]TS[UVW]?A
となる。2行目は、読める候補を絞ると
- I NI S[EH]ITAGAU UTSU?A
このうち ? は X, F のいずれか。読めそうな組み合わせは
- I NI SHITAGAU UTUFA
となり、
『愛に従う器』
かなと思っている。
このワードから考えると、
『もともと感情のなかった(空っぽの器にすぎない)レヴァニアに、フィオと出会ったことで愛情が生まれ、その愛情をママが利用して、レヴァニアを武器として黒いカラスたちを追い払って武器の記憶の中に入り込み夢を集め、最終的には、扉を開けようとしている。』
ことを暗示しているのではないか。(妄想おつ)
オープニングムービーの未出キャラ
怪物姿のレヴァニアがプレイアブル!(やったぜ)
姉弟かな。(kawaii!)
銀時みたいな衣装の海坊主。心持ち顔つきが精悍になっていてイケオジ風味。
未出キャラの別コスチューム、かな?結構雰囲気が違う。別キャラという可能性もあるかなぁ。
シナリオ全体像(個人的予想)
とりとめもなく考察したのだけど、可能性が高そうなものをなるべく整合性をとれるようにまとめると、メインストーリーはこんな感じじゃなかろうか。
・・・
- 4ヶ月前(7~8章、9~1x章):
- レヴァニアが運送屋とフィオとともに記憶(夢)を集める → レヴァニアは人に、フィオは怪物になる →
- フィオを人に戻すため記憶(夢)を集める → フィオの復活に失敗して多くを失う →
- (1回目のループ) ママに助けられる → 記憶(夢)を集める → 夢を喰う怪物だったときの記憶を取り戻す → フィオを人に戻すため記憶(夢)を集める → 失敗して多くを失う →
- 現在(1~6章、1x章以降):
- (2回目のループ) ママに助けられる → 記憶(夢)を集める → 夢を喰う怪物だったときの記憶を取り戻す →
- フィオを人に戻すため記憶(夢)を集める → 失敗して多くを失う →
- (ループの旅が続く)
- プロローグのシーンA:
- ある時レヴァニアは、ママが原因でループしていたと気づき、ママを退け、単独でフィオを助ける
- レヴァニアは死に、フィオが復活する(てきとう)
※ ママが嘘をついてレヴァニアにループを繰り返させていたのは、フィオを助けるとレヴァニアが死ぬことを知っていたからで、ママは、レヴァニアの実の母で、白い嘘をついて息子に無限ループの旅させて、死から守っていた。
・・・
いや、どうかなこの予想は…。もっと話はシンプルか、もっと複雑な話の気がする。
レヴァニアとママでは姿形が違いすぎだしなぁ…。
・・・
単に、『ママはレヴァニアを都合よくだまして、扉を開けるため、夢を集め続けていた』だけ、という可能性もある。
その場合、ママや運送屋は、立場的には、武器の記憶を檻に集める組織の1社員に過ぎないので、物語上、さらなる黒幕が出てきそうではあるけど…。(しかしこれはこれで安直だなぁ…)
・・・
なんにせよ、ヨコオタロウ氏の作品ともなれば、遥かに斜め上を行く展開が待っているはず。
座してまとう。
参考
制作陣へのインタビュー記事
書籍;週刊ファミ通 2021年3月4日号
- 作者:週刊ファミ通編集部
- 発売日: 2021/02/18
- メディア: Kindle版
ゲーム紹介+上記インタビュー記事+α(武器の一覧と簡単な補足が目新しいところ)。
プレイ動画
NieRシリーズ、DoDシリーズの詳細な考察をされているツキル。さんの動画。
過去作と関連しそうな箇所について指摘があるので、考察の契機になる。
*1:エンディング(ED)そのもの、もしくは、ED直前、ラストバトル前。第1部ED、みたいな可能性も考えられる。
*2:ここで、なぜママがレヴァニアの目的を知っているのか、という疑問が湧く。檻の中で記憶を集める旅を何度もループしている、のだろうか。
*3:可能性としては、記憶から夢を学んだ、という解釈もできなくはないのだけど…。それができるなら、レヴァニアが怪物のときに夢を喰っていた理由が不明である。
*4:現時点では、そもそも何故カラスたちが記憶を改ざんしているのか、理由がわからないのだけど…。
*5:eg. 世界を守っていた→実際には世界を滅ぼしていた
*6:当方微課金なのであくまでデータからの推測。実際、★4キャラ3体(1凸1体)、★4武器4本(限凸1本,1凸1本)のLvをカンストさせた段階で66000に到達した。ハードクリア時点までに無料配布の石が400連分あることを思うと、『無課金者も、ハードクリア時点で、99%以上の確率でこれくらいの手持ちアイテムが揃っている』=『手持ちアイテムを育成すると総戦力60000を越えられる』。
*7:ちな、社会人であれば、そこに到達するまでにプレイ時間短縮のため、もしくは、魅力的なキャラを手に入れたくなって課金する(=運営側としては売上が出る)確率が高いと思う。ゲーム運営はビジネスで行っている以上、ビジネスの論理からは逃げられない。はず。