最新 Apple Watch Series 6(GPSモデル)- 44mmスペースグレイアルミニウムケースとブラックスポーツバンド
- 発売日: 2020/09/18
- メディア: エレクトロニクス
3ヶ月使った感想。手元で完結することが増え、スマホを使う/持ち歩くことが減り、生活が楽になった。
特に『トレーニング量の管理』、『財布』、『家の鍵』として使える点が気に入った。このおかげで、自転車で軽い運動がてら買い物に出かける程度なら、手ぶらで家を出て、買い物して帰ってこられるようになった。(トレーニング目的のときは、サイコンと専用のセンサを揃えたほうが良いと、明確に切り分けができたのもGOOD)
各種のヘルスデータをApple謹製のヘルスケアアプリに一元化するとともに、トレーニングの質と量はStravaで管理することで、体調管理を数値をもとに的確に行えるようになったのが嬉しい。
アプリも使ってみると便利な機能が見つかったりで、良き。
選択理由
単純なフィットネストラッカー(Mi Bandやvivofit)でなく、Apple Watchを改めて購入した理由は
- 財布になる (QuickPayが使える)
- 家の鍵になる (Sesameと連携できる)
- 単独でGPSログをとれる (Stravaと連携できる)
といったところ。
AppleWatch 6特有?の機能
血中酸素濃度(VO2max)の測定
買う前は『トレーニング中のVO2maxをリアルタイムに測れたら、めっちゃトレーニング効率上がるんじゃね!?』と期待していたのだけど、リアルタイム性はなかった。
こないだのアップデートで、不定期ながら日常的に計測してくれるようになったし、まぁあって困るものでもなし。
高度計
Apple Watch6の高度計を、普段使っているサイコン(Lezyne SUPER GPS)と比べてみたところ、精度的にはサイコンと遜色ない印象。
獲得標高330mのルートで±10m以内。精度的には±3%くらいの誤差、かなぁ。なお、気圧センサが載ったiPhone6以降とそう変わらない気がする。
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一応調べてみたところ、AppleWatch 5までは『気圧高度計』、AppleWatch SE と 6は『常時計測の高度計』らしい。気圧高度計もリアルタイムで計測できるはずなので、カタログの文言が何を言っているのかよくわからないのだけど、なんか違うらしい。
手洗いチェック
かなり有用。家に帰ったら20秒間しっかり洗う気になれる。
家に帰ると手を洗うよう通知が出るので、買い物から家に帰って洗い忘れるのを防いでくれている。食材を買って帰ってくると、急いで冷蔵庫に行きたくなるので、通知を出してくれるととても助かる。
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WatchOS7.0.2以降、手洗いの判定精度がぐんぐん上がってる(超優秀!)気がする。
常時点灯
個人的にはいらない、という結論。
画面がついていると作業中気が散るので、常時点灯はOFFにした。このおかげで、バッテリーの持ちまで良くなって一石二鳥。(充電なしでも2日は持つようになった。風呂に入っている間に充電すれば常に使える状態)
バンドが腕にピッタリあってると、時計を見たいときには完璧なタイミングで表示されるので時間を見るのにも困らない。
高速充電
ハヤイ。消費電力が少ないこともあり、風呂に入っている間(30分程度)で充電が終わる。
睡眠トラッカー
睡眠の判定に関しては、以前使っていたGarmin のスマートバンド(vivofit)の方がうまくとれていたのでは感がある。
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が、睡眠ログの正確性はさておき、
設定で就寝時刻(開始~終了)をセットすると、iPhone/iPadも連動して就寝モードに入ったり、朝の目覚まし(アラーム)設定が自動でされるのはマジ便利。良き連携具合。
AppleWatch 全般の機能
ソロループ
ソロループは、肌触りが良くて、留め具がなくて手軽に装着できて、かなり好印象。
余裕を持たせたサイズを選んだところ、グスグスで、
- 『心拍が不定期に測れなくなる』
- 『手首のひねりを上手く検知できない(手首を返しても文字盤が表示されない)』
- 『(手から外されたと誤検知して)パスワードロックがかかる』
- 『QuickPayで支払おうとしたらキャンセルされてる』
といった問題が発生。
よく考えてみたら、腕の動きを加速度センサで測って姿勢を推定しているはずなので、腕にしっかり合っていないと、誤判定しまくりに違いなかった。
買うなら、伸縮性がかなりあるので、きつめ or ジャストサイズで良かった…。
購入当初は返品不可だった気がするのだけど、今は14日以内なら交換可能になった模様。
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バンドをきっちり腕に合わせることの重要性に気づいたこともあり、マジックテープでジャストサイズに合わせられるスポーツタイプをしばらく使うことに。
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しばらくスポーツタイプのバンドをしていたのだけど、ソロループの手軽さが忘れられず、互換品に手を出してみた。
サイズがS/M/Lの3つで融通が利かないのがあれなのだけど、幸いSでジャストサイズだった。わずかにきついのか一日中していると夜には外したくなるのだけど、上記問題が解決してすごく良い。
スタンド・深呼吸の促し
何もなければ基本一日中椅子に座っているので、スタンドを促されたり、深呼吸を促してくれたりするのは、いい気分転換に&生活にメリハリがついてる気がする。
集中して作業していると深呼吸を促されるのはガン無視案件なのだけど、あって嬉しい機能だなと思ってる。
GPSの精度
走行ログを見るとiPhone Xより良いように見える感じ。
単体での音楽再生
iPhoneからシームレスにAirPodsのBT接続が切り替わって、AppleWatch単体で曲を再生できることがわかったけど…。
AppleWatchへの曲の転送が時間かかりすぎる。軽いウォーキング中に曲聞くだけなので、最低限の曲だけ転送すれば良い…のか…。
とも思ったのだけど、めんどくさいし、トレーニング中に音楽を聞く趣味はないのでもはや使ってない。この機能いらない。
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Cellar版で音楽配信サービス使いなよ、って幻聴が聞こえる。
スマートロックとの連携(家の鍵として)
Sesameと連携。
Sesameで家の鍵になるのがすこぶる良い。これがやりたくて買ったと言っても過言ではない。
スマホも鍵も出さなくていいのが想像以上に楽。
『家を出て帰ってくるまで、かばんを一切開けない』という生活ができるようになったのが個人的にすごく嬉しい。
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メリットに比べると大したことないのだけど、WatchアプリはBT接続のみサポートなので扉の前に来てからアプリを立ち上げて接続待ち時間ができる。が、これすらも回避策があった。
『(iPhoneで)鍵を開ける"ショートカット"』を作れば、Wi-Fi接続で試行してくれるので、それをコンプリケーションにセットすることで、ワンタッチで鍵を開けられる。
ApplePay
側面ボタンをダブルたっぷすると即座に決済できる。
コロナが流行ってからマスクをするようになり、ApplePay利用時の Face ID(iPhone)での認証が心底めんどくさくなっていたので、助かる。
買ってよかった感がすごい。
ワークアウトアプリ
純正なので良いかなと思いきや、ライドに関しては、Stravaアプリのほうが良かった。
自動サスペンド機能の出来(一時停止の判定精度)が、Stravaの方が圧倒的に良い。Stravaなら寄り道したときや休憩したときに、いちいち停止・再開をタップしないで済む。
リモートシャッター機能(神)
- AppleWatchでライブビュー表示もできて、
- タイマー撮影できて、
- 自動で10連射した上、
- (iPhone上で)被写体が複数いれば被写体全員の表情が良い感じのベストな写真ピックアップしてくれる
ので、ベリーグッドな家族写真を手軽に撮れてめちゃくちゃ良い…。神。
素朴な疑問:Series 6は最良なのか?
Series6の位置付けが不可解なので調べてみたら、改善点はこのあたりらしい。
- S6チップ搭載で、充電が速く、消費電力が下がって、アプリの起動が体感できるレベルで速く
- ディスプレイの輝度(視認性)アップ
- U1チップ搭載で、将来的に活躍する可能性が高い
地味だけど、たしかに良くなってほしいところが良くなっている感。
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ただ、最良ではあるが、iPhoneと組み合わせて使うスマートウォッチとしては、機能的には、SE や3で必要十分なのではという気がする。
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6の絶対的なアドバンテージとしては、6にはU1チップが載っているため、将来的になにか付加機能が生じる可能性が無きにしもあらず。将来的に (UWBを使って通信する)AirTagが登場してApple Watch6でも探しものが簡単に!ってシナリオを期待したいところ。
余談: サイコンに接続する心拍計としてのAppleWatch
AppleWatchは仕様上、リアルタイムの心拍データをiPhoneからしか読み出せない(らしい)。
が、これを逆手に取って、iPhoneアプリの中には、心拍データを読み取ってその値をbluetoothでブロードキャストする(=AppleWatchで計測された心拍データをサイコンで読み取れるようにする)ものがある。
"BlueHeart"というアプリなのだけど、接続できるサイコンのメーカーが限られるようで、手元にあるLyzeneのサイコンはうまく接続できなかった。ネット上では、Pionnerのサイコンなら接続できたという報告が上がっている。一番メジャーなGarminはだめらしい。
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なお、ZWIFT中での利用に限れば、『iPhone上で起動したZwiftコンパニオンアプリ』が、BlueHeartと同一の機能(リキャスト機能)を提供してくれる。ZWIFTコンパニオンアプリを立ち上げることで、PCやiPadのZWIFT上で心拍データを計測可能になる。仕組み自体は上記BlueHeartと同じではないかと思われるものの、ZWIFT以外からはAppleWatchを検出できない。
注意点としては、Apple Watch,iPhoneともスリープしないように設定が必要。(参考情報)
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どうしてもAppleWatchを心拍計に使いたい場合は、iPadよりも、iPhoneでZWIFTを起動するのが一番楽。iPhone-> AppleWatch間がダイレクトに接続できるので間違いがない。
iPhoneでZWIFTを起動すると、自動的にAppleWatch上でもZWIFTアプリが起動するので接続までの手間がない。
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が、どうも接続までに手間がかかるケースが少なくなく、ストレスフルなので結局専用の心拍計を買った。