- 作者:かっぴー,うめ(小沢高広・妹尾朝子)
- 発売日: 2019/09/20
- メディア: Kindle版
1を読んだ記憶はあるのだけど、ずいぶん昔のような…、2が出てたんだと思いながら、1をうろ覚え(という名の記憶ゼロ)で2を読んでみた。わりと問題なく読めた。
クライマックスで感極まってしまった。良いエンド。
大筋、主人公サイドの考え方に共感できた。
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1点気になったことと言うと、
攻殻機動隊やPSYCHO-PASSのように、哲学書や歴史書など難解な話を引用してしゃべるシーンがあるのだけど…。そのシーンが、この作品には不釣り合いに感じてしまった。「補足説明無しで伝わるようにもっと噛み砕いてしゃべろうよ…」「厨ニかよ」ってツッコミたくなった。
具体的には、この物語の核心的なテーマ「人とはなにか」に関わる会話シーンで、トロイの話が出てきて、引用される話の内容時代はバッチリ噛み合っているのだけど…、なんかこう、他の場面ではめちゃめちゃフランクに喋ってた人たちが、急に歴史書引用して話し出すので、違和感を感じたのかも知んない。(てきとう)
厨ニ病エッセンスはときとして、物語に深みとコクを与えてくれることもあれば、逆に薄っぺらくなってしまうこともあるのかなぁと。さじ加減が難しいのだなぁと妙なことを思った。
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読み終えてから、この作品が「左ききのエレン」の作者によるものと気づいてびっくりした。作品の幅パネェ。