サイレント撮影モードでフリッカーレス撮影できる機種は、現状α1だけ。
他メーカーの機種もざっと調べたのだけど、サイレントかつフリッカーレスでの撮影が可能な機種は見つけられなかった。
※ 高速読み出しが売りのα9シリーズがダメなところから考えるに、α1は読み出し速度が相当早いセンサを積んでるってことかもしんない。これは明確な強みなので、このセンサは外販しないんじゃなかろうかと思った。
次点
ソニー SONY フルサイズミラーレス一眼 α9M2 ボディ ILCE-9M2
- 発売日: 2019/11/01
- メディア: エレクトロニクス
a9II だと、Ver.2.00から『高周波フリッカーレス撮影』機能がある。
この機能、ざっくりかいつまんで言うと、
『シャッター速度を 0.1sec単位で微調整できる。』
というだけで、これだけだと『?』って感じなのだけど、
0.1sec単位で調整できるために、シャッター速度を照明の明滅周期と合わせることができ、フリッカーの影響を抑えることができる。
無いより俄然良いのだけど、
- 『事前に、会場でフリッカーの影響が少ないシャッター速度を調べる必要がある。』
- 『撮影時のシャッター速度が限定される。』
ので、前者はまぁ手間の問題だけにしても、後者はあまり嬉しくない気がする。
もっともα7RIIIなど他の機種でフリッカーの影響が出ないようにサイレント撮影する(=低速シャッターを使う)ことに比べれば、100倍マシではある。
まとめ
サイレント撮影で、フリッカーの影響を抑えた撮影をしたい場合の選択肢としては
α1 > 越えられられない壁 > α9II > その他の機種
という印象。
完全に要件を満たすα1が出てしまった以上、α9IIで妥協する意味はないので、室内でのライブ撮影はα1一択だなぁ、と思った。
αシリーズに関する今後の動向
ハイエンド機に入れた新技術は、その他の機種にも展開することで顧客体験を広めていきます。例えばα7 IIIをベースに小型ボディとしたα7Cだけでなく、コンパクトカメラのRX100シリーズをVlog撮影向けにパッケージングしたVLOGCAM ZV-1のような展開もあります。
上位機に入れた技術を、より簡単に使えるようにするとか、技術のハードルを各ユーザー層に合わせていくようなイメージです。そこには、新しいことにチャレンジするというソニーの企業文化もあります。
とのことなので、α1のみの『サイレントかつフリッカーレスでの撮影』機能もα7や9シリーズに降りてくるかもしれない。
正直、「この機能が必要な人は一部のプロに限られる」&「この機能を搭載できるかは、センサーの読み出し速度の性能に依存する(超高級ラインのセンサーでないと実現できない)」気がするので、普及価格帯まで降りてくる気はしないのだけど…。
まぁ、降りてきたら良いなっていう。