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Adobe Creative Cloudを活用した写真撮影から納品までのワークフロー

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学芸員の趣味?で作られたカラー標本を趣味で撮った。

たまに真面目に撮影するとき用の備忘録。

あと、最近キャリブレーションの必要性について思うところがあったのでメモ。

写真納品までのワークフロー

撮影後、納品までを最速で終わらせるためシンプルに。撮影後の、モチベーションが1番高い状態で、一気に納品までやってしまうのが一番時間効率が良い。

作業の各段階で頭を使わないで良いように、作業一つ一つは、単一のことをやるように気をつけてる。

  1. Lightroom Classic(PC)で、作業の大半を終わらせる
    1. 第1段階のセレクト
      • ピントが外れているなど、明らかなボツ写真を除外
    2. 現像(仮)しつつ、第2段階のセレクト
      • 主に、明るさの調整
      • 納品候補を絞る
    3. 現像
      • 現像の方向性をだいたい決定する。
      • 光線状態ごとに1枚選び念入りに現像。あとは現像設定をコピペ。
  2. Lightroom (iPad) で、最終調整
    1. 最終セレクト
      • シーンごと、被写体ごとの枚数を調整する
    2. 現像
      • 1枚づつ微調整
    3. 現像
      • アルバム全体で色調を統一する
  3. Lightroom (iPhone)で、最終確認
    1. 基本的に確認のみ
      • 必要だと思ったら微調整(主にトリミング)

メモ

いきなり撮影後の生データ(1000枚前後)をクラウドに上げると、同期に時間がかかりすぎるので、PCで100枚程度までセレクトした後に同期すると良い感じ。

・・・

Creative Cloudで同期するメリット

  • デバイス(PC、タブレット、スマホ)ごとの見栄えの違いを手軽に確認できる
  • 自分はPCで現像(細部の調整)をしながら、他の人にiPadでセレクト作業を進めてもらうことができる

カラーキャリブレーションの必要性に関する雑感

モニタがある程度まともな色ならば、正直、必要性は低い。

自分の場合、デジタルデータのまま納品するので、自分の環境で正確な色が出ているかよりも、最終的に

『写真を見る人の環境(主にスマホ)での見え方』

が重要なため。

その点、CreativeCloudで同期すれば、PCで現像しながら、複数のスマホやタブレットで写真を確認できて良い。

・・・

以前、APA所属の 印刷物の展示をメインとする写真家の方に、カラーキャリブレーションの必要性について尋ねたところ、印刷結果が意図と違っていれば印刷し直すだけなので『必要ない』*1との回答を頂き、

当時キャリブレーションをするようになった自分としてはビックリした記憶があるのだけど

今になってみると、その発言の意図がわかると言うか、

『重要なのは、顧客にとってどうかであって、自分の手元の環境だけを正確にすること(キャリブレーション)に特段意味はないわ…。』

という思い。

・・・

まぁ、デフォルトで大幅に色がおかしいディスプレイを使っている場合は、その限りではないけれど

EIZOのモニタなどそれなりの価格のモニタを使っていれば、キャリブレーションの必要性を微塵も感じさせないくらい、出荷状態で正確な色再現なので、ほんと、キャリブレーションはいらない。

PCでの作業の第2段階がネック

クロップ、明るさ・色調補正(大枠)、ハイライト/シャドウの調整を同時にしながら、セレクトしてるので、1枚毎にかかる時間にばらつきが大きくて、必要な作業時間が読めない。

もうちょい作業を分解すればいいのだけど、おおまかに仕上げてみないと、採用の可否を決めきれないという問題が…。

現状、解決の糸口が見つからない。(撮影段階で、ほぼ仕上がっていればこの問題に悩まなくて済むとは思うが、撮影スキル的に厳しい)

*1:キャリブレーションができていても、できてなくても、納得が行くまで何度か色を調整しながら印刷し直すことに変わりがないため。