Netflixオリジナル。なんとなく気が向かなかったのだけど、見てみたらめちゃくちゃおもしろかった。
これからどうなるのかと緊張する場面の連続で、一気に見終わって、どっと疲れた…。
どこまで実話なのか気になって調べてみたら、とりあえず実話がベースだけど、『裏社会の関係の描写はフィクション』とのことでホッとした。
中盤あたりで、ゲーム・オブ・スローンズの拷問シーン並にエグい描写が入ってきて、『昔の日本ってこんなやばかったの!?』と冷や汗が出て、なんだか胸がザワザワしたまま見ていたので。
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主人公の山田孝之の演技は最高だったのだけど、この作品における主人公(監督)のメンタルがよくわからんなぁ…という想いが残った。作中、主人公の言動が表面上はアスペルガー症候群っぽいのだけど、仲間思いだったり、目的の達成に並々ならぬ情熱を燃やしたりと、明らかにそうではない描写が多く、1人の人間として仮定すると、どうにも整合性がとれない感じがした。なんとなくだけど、監督本人の実際の経験から、表に出したくない部分を削りすぎて、血肉の通った感じがなくなったのじゃなかろうかと思ったり。
もしかすると、主人公を淡々とした描写にすることで、主人公の熱い仲間たち(とくに、相方のトシや参謀の川田)のキャラが浮き上がってくるよう、コントラストをつけたのかもしれない。
仲間の中では、トシ、すげぇやつだったなぁと。覚悟を決めて、自分の歩く道をまっすぐに歩いていく姿がしびれた。。。クスリに溺れて落ちていく姿は痛々しかったけど、ラストシーンで、そういうことだったのかと顎が外れた。最後まで目が離せないキャラだった。
まぁ、そんな仔細なことはさておき、作品全体を通して、主人公たちが何度叩きのめされても這い上がっていこうとする『生への執着』をエグいまでに描ききった怪作だった。
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いろいろ言葉にしたい内容が多かったのだけど、思い出すだけでもどっと疲れてくるので、これにて。
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めちゃくちゃ濃い映画8本分のクオリティで、まじやばいなと思った。