- 作者: 藤本タツキ
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2019/10/04
- メディア: コミック
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相変わらずブッ飛んだ面白さで、ページをめくり始めたら読み終わっていた…(早く続きを見たい
画の感じがちょっと変わったというか、線が整理されて、アメコミのような雰囲気になった。
とはいえ、相変わらず熱量が凄くて、画から何かが溢れ出ている感は尽きてない感じ。そして話の展開のスピード感も衰えない(作者の引き出しどうなってんの…。パワフルすぎる。)
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不思議なのは、この作品、グロテスク表現の塊なんだけど、これ、ジャンプの漫画なんだよなぁ…。少年誌的にこれはアリ、なのかと思うと、時代の流れを感じる。
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表立って出てこなくても、ジャンプ三原則の『友情、努力、勝利』は、作品のスパイスとして欠かせないかなと思うのだけど、というより、個人的にこれらの要素が好きなのだけど、
主人公は、
- ただ自らの欲望に忠実という感じで、仲間に対して友情らしきものを感じている感はないし、仲間は仲間でかなりの問題児ばかりで、チームとしてまとまっているとは言いづらい感じだし、
- 物語の序盤でチート的に強くなっており、無敵とも違って負けもするけど、基本的には突っ込んでいくだけなので、努力しているとは言いづらいところもあり、
- 「銃の悪魔」という現時点でのラスボスのような存在は判明しているものの、大局的に勝利しているとも言い難い、というより、この作品において何が勝利条件に相当するのか未だに不明だったりと、
改めて振り返ってみると、この3要素が微塵も感じられないのが意外だった。良い意味でジャンプらしくない作品だなぁと。
それにしても、この作品の何が自分の心を揺さぶるのだろう。