- 発売日: 2016/08/29
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藤原竜也の演技って良いよなぁという話をしている折、妻が『バトル・ロワイヤルは学生時代に何度も見た』と話していたので気になって見てみた。
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素行不良の学生を含むクラスまるごと無人島に送り込まれ、各々武器を与えられ、無人島で最後の一人になるまで殺し合う、という作品。
理不尽な殺し合いを行う『デスゲームもの』の始祖的な作品。
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学生に対し『理不尽な世の中でも、前を向いて進め』というメッセージが込められた作品、との解説を見かけた。
作品自体は今見ても面白かったのだけど、肝心のメッセージ性は、30を過ぎたおっさんには、あまりピンとこず。ホラー作品の見過ぎでグロ耐性が上がり過ぎてるのかもしれないのだけど…
作品の制作意図を考えれば、おっさんに向けた作品じゃないので、おっさんの胸に刺さらないのは、そりゃそうかという気がする。
むしろ、今の自分に刺さらないということは、それだけエッジが利いているわけで、当時、学生当時見ればよかったなぁと思わないでもない。
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ショッキングな舞台設定・表現が多用されているものの、物語のスキーム自体は王道の「友情、努力、勝利」という印象を受けた。
子を持つ親になって、こどもが社会に出ていくにあたって『根源的に大切なものは何か』といえば、「友情、努力、勝利」という気がしている。個人的には、なかでも努力(+不屈の精神)が大事かなと思っている。
そういった大事なものを、斜に構えた若者にダイレクトに届けるために、あえてショッキングな舞台設定や、グロテスクな表現を用いたのかなと思った。
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それはそうと、おっさんには、家族に見放された教師役 北野武の悲哀が胸に来た。