書籍版の発売からしばらくして、電子コミック版が発売されていた。
作者が公言するようにロードバイク界のMAD MAXとも言うべき作品で、基本物理を無視して熱量で突き進んでいくような脳筋感ハンパないストーリーなのだけど、今回は読んでいてところどころ涙腺が緩んだ。
誤解のないように補足すると、涙ぐむようないい話は一切ないし、前述の通りの作風で相変わらずの破天荒ぶり。
なのだけど、今回なんで涙腺が緩んだのかなぁ、と改めて考えてみたら、この作品、ジャンプ三原則の
友情・努力・勝利
というスキームにきっちりハマっているのだなぁと。
ロードバイクをはじめてから、色んな人達と一緒に走ったりトレーニングしたりを重ねるにつれ、最近、体育会系の良さが分かってきたというのか、
友情→努力→勝利の流れはグッと来るようになった。歳のせいかもしれんけど。
これ、ガンダムシリーズの中での、Gガンダムとかガンダムビルドファイターズのポジションと似たような感じだなと。ちなみに、この2作品、どちらもAmazonプライム会員なら無料で全話見れる。
いずれの作品も(あ。上に上げた三作品の中ではガンダムビルドファイターズは無茶苦茶ではなくかなりきっちりしている)、
無茶苦茶な舞台設定の中に、王道の骨子(プロット)が通っている。
改めて作品作りの流れを考えてみると、骨子を表現するための手段として一見無茶苦茶な設定がなされているわけで、
それを思えば、かなり綿密に計算されているのだろうなと。
同じロードバイクの漫画だと王道一直線の弱虫ペダルに比べれば、荒削りな印象を受けないでもないものの、はやめブラストギア、よく出来た作品だなぁと改めて思った。
電子書籍に関する雑談
はやめブラストギア 第3巻、現在は、楽天・Amazonにも電子版が公開されているのだけど、SonyのReader Storeでの公開が一番早かったので今回Reader Storeで購入した。
で、前巻を見返そうと思ってReader Storeの書棚を見るとなぜか1巻だけない…。
『買ったはずなのにおかしいな』と思ったら、1巻はKindleで購入していた。
ふだんから電子書籍は基本的にKindleで購入しているのだけど、欲しい電子書籍の有無や今回のように発売のタイミングの関係で、ストアをまたいでバラバラ買ってしまうことがある。
これ、ストアをまたいで上手く管理できないものかなぁ…。