「君たちはどう生きるか」を問うような作品かなぁと思ったら、まぁだいたい予想通りでそんな感じだった。(以下、ネタバレ含む)
地球滅亡が決まり、自暴自棄になった周りの人達が描かれつつ、ちょっとショッキング(バイオレンス)な映像もありつつ、
主人公が人生の残り数時間を悔いのないように生きる。
みたいな話。
『自分の人生において何が大切だったか思い出して、大切な人のもとへ戻る(ただし、人類の滅亡に変わりはない)』
という、ある意味ベタなラストだったけど、悪い気はしなかった。むしろ潔くて好き。
・・・
いや、それにしても、しかし、人類が滅ぶ結末が奇跡で覆るような作品じゃないと分かっていても、なお、ラストが来たら「あー、マジで滅ぶんだなぁ…」と呆然としてしまった。どこかで奇跡が起きて地球が救われる展開を期待してしまっていた自分がいた。
エンドロールで、「ブーーン」っていう低い唸り声のようなノイズが静かに流れるだけというのも、人類が滅んで何もなくなった世界が表現されているように思えて、的確な演出だなぁと、そんなことを思った。