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斜め構図の心理的効果に関する雑感

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一般的に、写真で水平・垂直を出すのは、それが写真を見る人の心証(美的判断の心理構造)に影響を与えるからであることが、

経験的にも、

現代では理論的(科学的・心理学的)にも自明になってる

と、絵画写真の歴史について調べてみて、そうなのかなと自分は理解しているのだけど、

コスプレ写真でよくみかける『斜め構図』(正式名称が不明なのだけど、ここでは『意図的に水平をとらず、水平から45度くらい傾かせている構図』の意)がずっと気になっている。

クラシックな構図にはない面白い構図なので、上手くふだんの写真に活かせないかなぁと。

・・・

ドラマや映画(映像)の世界で、不安定さを演出するために意図的に使われていたりするのは目にするのだけど…

斜め構図が上手くはまっているコスプレ写真に関しては、特に不安定さを強調している感はないので、

どういった心理効果を狙ってこの構図を多用するのだろなぁと。

改めてググってみたら、自分の欲しい情報どんぴしゃではないものの、コスプレ写真で斜め構図を使う理由について、納得の行く理由付けがあった。

etoile-studio.com

ポートレートやコスプレ写真を見ていると、構図を斜めにした写真がよく目につく。これは1つには写真に動きを出すため、もう1つの理由として斜めに撮ればなんとなくカッコよく見えるため、あと1つの理由は、これはコスプレ写真に圧倒的に多い理由なのだけれど、アニメやマンガ、ゲームなどのイラストでは、斜め構図が効果的かつ頻繁に用いられているためである。

なるほど。

この記事では、斜め構図が上手くハマる具体的例の説明が複数挙げられて、とても納得感があった。

記事の末尾には、実践的には、『いかに斜め構図を活用するかは、試行錯誤で探すしかなく最後は自分の美意識との相談になる』と締められていた。

実に素晴らしい考察記事。

・・・

それはさておき、自分の場合、ポートレート外に応用したいので

斜め構図の心理効果を、理論的(科学的・心理学的)に検証・説明した解説記事はないかなぁと。

感覚的には

  • 擬似的に通常撮影より画角が広がる
    • 斜め構図だと対角線を基準に見るので
  • 空間(写真)の情報密度が上がる
    • 被写体を空間全体に配置できるので、空き空間を埋めやすい

あたりが物理的なメリットかなぁ。

それらの要因は、もしくは、それらの要因に起因した何かは、どう見る人の心理に影響するのだろう。

・・・

ん。

アニメや漫画、ゲームで、斜め構図が使われる理由を調べればいいのかな。