靴屋で、革靴の価格差・物としての違いについて教えていただいたので、備忘録代わりにまとめる。
価格差の要因
- 素材の違い
- 牛の種類、皮の模様の綺麗さ、利用する部位の希少性が大きく影響。
- 製造にかかる工数
- 機械加工か手作業か。
- 技術料
- 職人技が使われている場合。主に高価格帯の商品。
分かりやすい違い
- 使われる皮革の種類数
- 安価なもの:一種類の皮でつくられている
- 高価なもの:部分部分で使われる革が違う(全体として絶妙なグラデーションがついている)
- 底面
- 安価なもの:ゴム底
- 高価なもの:皮革
- ※革の場合、定期的な手入れが必要。また雨には圧倒的に弱い。ふだんづかいであれば、ゴム底がおすすめ。
- 形状
- 安価なもの:機械加工
- 高価なもの:手作業で加工。部分部分でよくみると特殊な形状。
使われる皮革の違い
- 成牛より仔牛の方が高い。
- 仔牛の方が柔らかい
- 頭数が少なく、また、一頭からとれる皮の量が少ないため
- 安価なものは、鏡面加工するので皮の表面の綺麗さはさほど問題にならない。
- 高価なものは、鏡面加工せずに使うため、表面の綺麗なものしか使っていない。(高価になる要因の1つ)
職人の技について
- 底面
- 一例:靴底の土踏まずの位置がより足にフィットするように立体的にカーブを描いている
- ヒール
- 一例:先すぼみに形成されてる
- 実益はなく、デザインだけのための(シルエットを綺麗にするためだけの)加工なので、通常の価格帯のものではまず見られない。
その他雑多な話
- フラグシップモデルの購買層
- 靴が好きな人、40代以上がメイン顧客
- 靴の形状について
- 先が尖っているタイプは、若々しく・元気な印象に
- ボックス型にちかいほど、落ち着いた印象に
- 靴紐について
- 最もフォーマルなものは、扁平型(ねじれるとあれなので、気を遣う必要あり)