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なにかのmemoだったような気がするブログの残骸。ただひたすらに日々の雑記。

仮想通貨に関する技術的側面についての雑感

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投機対象として仮想通貨がもりあがってているのだけれど、個人的には、現状の仮想通貨の技術的側面について興味が湧いたので、ざっと調べてみた。

さいしょに

先日のcoincheckの仮想通貨流出により仮想通貨が注目されているのだけど、

仮想通貨を扱う取引所現行の制度やルールに、どれほどのリスクがあるかという話はこの記事では触れていません。

この記事では、bitcoinをはじめとする仮想通貨を支える技術そのもの、および技術が抱えるリスク(技術的課題)について調べたことを、雑談もまじえながらつらつらと書いています。

仮想通貨の高騰

現在のbitcoinをはじめとする仮想通貨の高騰は、実用性がある程度認められてきたことで、

IT業界外の大量の資本が投入された(≒供給を大幅に上回る需要が発生した)ことで起きていると考えるのが妥当かなと。

投機対象としては面白いと思う。

『仮想通貨』という仕組み自体には、現金や電子マネーよりも優れた本質的な価値があるので、落ち着くところに落ち着くのではないかなぁ。もっとも、正式に通貨として流通するようになれば、投機的な性質はなくなる気がする。

技術的には、まだまだ黎明期という感が拭えず、技術面でも運用面でも解決すべき課題があるので、現存するどの仮想通貨が残るのか、それとも本命となる仮想通貨がこのあと別に登場するのか、はよくわからない。

IIJが立ち上げたディーカレットがいい線いきそうな気がしないでもない。(詳細が不明なので、仮想通貨をつくるのか取引所をつくるのか、はたまた全部やるのかはよくわからない。)

仮想通貨の技術的価値

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仮想通貨の始祖であるbitcoinの技術については下記記事がとてもよくまとまっていた。

- 国立情報学研究所ニュース NIIToday Vol.69 (2015) 仮想通貨の技術と課題

雑なまとめ

仮想通貨の特徴
  • 現実の通貨と同様の使い勝手を実現できる
  • 中央管理者が不要
仮想通貨の潜在的価値

国を超えて、極めて安価な手数料で(為替の影響を受けず)、通貨を流通可能。

国際間取引に重宝するはず。

単純に現状での国内だけでの利用を考えると、現存する電子マネーと比べてそこまで大きなメリットはないかもしれない。

もっとも、将来的には、乱立している電子マネーの規格が仮想通貨に統一されれば決済まわりの仕組みをシンプルにできる(技術的に開発が容易になる)ので、現金を駆逐する勢いで、なにか起きるかもしれない。

あと、トレーサビリティに優れるといった側面もあるので、

犯罪抑止力になりうるって面はあるのかな。

もうちょい詳しい説明

bitcoinは現実の通貨と同様に

  • 転々流通性
    • 当事者間で直接譲渡が可能
  • 分割可能性
    • 額面を分割して使用可能

を備える。この点で、既存の電子マネーよりも現実の通貨に極めて近い。

にも関わらず、中央管理者が不要という点で、原理的には特定の国により恣意的にコントロールされる恐れがない。

(中央管理者が不要であることのデメリット(※現状において)として、価格のコントロールができない。現状のメリットは…、よくわからない。)

中央管理者を不要とする仕組み

ざっくりいうと、利用者自身が経理業務を分担して行うことで実現している。

より具体的には、

  • ブロックチェーン(取引記録を時系列で連鎖的に記録する)技術と、
  • ブロックチェーンの検証作業(採掘作業;マイニング)によってその作業対象の仮想通貨が報酬として与えられるという仕組み、と

によって成立している。

マイニングによって仮想通貨が報酬として与えられることで、(マイニングにおいて不正を行うと自ら手にした貨幣価値がなくなるため、不正を行うメリットを無くすことができており)、利用者がこぞって正しい作業を行う正のスパイラルが生み出されている。


※coincheck事件について雑感

話は変わるのだけど、

toyokeizai.net

上記記事を読んで思ったのだけど、仮に、

  1. 不正を示すマーキングされた仮想通貨を小口に分けて一般人に配布(無料で配るとか?)
  2. 一般人が各地で換金しようとする
  3. 一般人に紛れて犯人も換金可能な(マネーロンダリングが可能な)状況がつくられる

という流れを今後作れるのなら、ネム自体の信用に傷がつくので、貨幣として価値が皆無になり、ネムの相場は暴落することが予想される。

ここで、もしネムの空売りができれば(できる取引所が存在するのか知らないけど)、犯人はある程度のまとまった金額を手にすることが出来る気がする。

現状、投機的な性質が備わっているせいで、通貨としてはわりと致命的な欠点が生まれている気がしないでもない。

閑話休題。


bitcoinに利用されている技術自体以上に、人間の行動原理・ビジネスの合目的性を最大限活用したシステム設計の筋の良さが効いている感じ。

理屈の上では、取引手数料の原価は、取引の記録(計算)に必要な電気代程度にまで小さくできる(はず)。

アルトコインの技術的価値

bitcoinやその派生仮想通貨のソースコードをもとに(ほぼコピーとして)作られたアルトコインについては、本質的には価値があるとは思えない。

投下された資本が引き上げられると暴落するのではないかなぁ…。

本質的に価値がないことから(資本が集中投下されると膨れやすいし、資本が引かれると萎みやすいため)上下動は激しそうなので、

現状の本家以上に短期の投機対象としてはかなり面白いのかもしれない。

bitcoin以後の技術的課題とその解決方法

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bitcoin以後の技術改良については下記記事がよくまとまっている。

課題: 電力が必要以上に消費される

  • bitcoin
    • 正のスパイラルを生み出す、プルーフ・オブ・ワーク(PoW)を採用
    • マイナーの計算能力に応じてマイニング成果が得られるので、無駄に電力が消費されるという課題がある
    • 限度額が決まっている。相場は操作できない。(常に流動的)

上記課題を解決するために生み出された新たな仮想通貨。これらは技術的にみるところがある。

  • NXT
    • プルーフ・オブ・ステーク(PoS)を採用
    • 仮想通貨を所有すれば所有するほど、所有することになる。
    • ※失敗作ぽい
  • NEM
    • プルーフ・オブ・インポータンス(PoI) を採用
    • PoSの問題点を解消するために作られた。
    • わりとよさげな仕組み
  • XRP
    • bitcoinの『決済に時間がかかる』課題を解消するために作られた
    • リップル社が発行量を管理する仮想通貨
    • マイニング不可
    • 大手銀行・メーカーが投資・研究しているぽい
    • 送金代替通貨?B2B向き??

課題: 取引の決済確定までに時間がかかる

『 SegWit ライトニングネットワーク』という名称で決済を高速化するための技術がある。

個人間取引の詳細はブロックチェーンに取り込まず、取引の結果だけをブロックチェーンに組み込むことで、個人間取引の計算量を抑える(取引を高速化する)。