ざっくりすぎるまとめ。
完全ワイヤレスイヤホン技術の現状
- デバイス(スマホ)→片耳(右)→逆の耳(左)
という流れで音声が伝送される。(もしかすると、左右で同期をとるために 片耳→逆の耳→片耳での通信がされているかもしれない。詳細不明。)
通常のBluetoothデバイス
- デバイス → イヤホン
に比べて、通信フローが複雑&手数がかかるため、通常のBluetoothデバイスよりも遅延が生じやすい。
なお、片耳→逆の耳への通信をどうするかは、各社工夫を凝らしている模様。
※ このフロー(=転送レートをかせげない点)がネックになっているのか、ハイレゾ対応品は現状存在しない。
スマホの対応コーデックに関して (AAC)
Android はapt-x 、iOSはAACという感じだったのだけど、Android 8.0 (Oreo)では、AACのエンコーダが搭載されている。
スマホの対応コーデックに関して (apt-x、apt-x HD)
消費電力が多いらしい。
現状で、対応しているapt-x HD(ハイレゾ)に完全ワイヤレスイヤホンはない模様。
(推測になるけれど、右耳→左耳の通信を行うために、レイテンシが仕様を満たせないのではないかと)
完全ワイヤレスイヤホン技術の今後
- 最新のSoC Snapdragon 845では
- 完全ワイヤレスイヤホンでのapt-x HD再生(大容量データ通信)に対応
- 左右のイヤホンそれぞれに同時送信を実現
となっている。
この845 の通信技術がコンシューマにまで普及すれば、それに対応して完全ワイヤレスイヤホンは一世代進化しそうな気がする。
もっとも845のミドルレンジ版 700シリーズには、この技術が載っているのか不明。もしかすると、コンシューマに普及するまでにかなり時間がかかるかもしれない。
1~2年内に普及するといいなぁ。