大学の後輩に勧められて読んだウィリアム ギブスンの『ニューロマンサー』がめっさ面白かったので、
サイバーパンク系の作品を集中的に読んだり見たりした。以下では、その記録をまとめています。
ちな、『サイバーパンク』っていうのは、ざっくり説明すると、SF(サイエンスフィクション)の中の1ジャンル。
多くの作品は、高度に科学が発達したと仮定し、人と機械の融合をはじめ、自律可能なロボット・アンドロイド(人造人間)の存在や、あらゆるものがネットワークに接続され情報を交換可能に構成された社会の存在を舞台としている。また、サイバーパンクの名の通り、主人公は、多くの場合、そのような未来における社会構造や体制に対して反発し、反社会的言動をとる。
ざっくりいうと、『近未来において想定されうる社会規範に対して疑問を投げかけることをテーマとする作品』。
注意点としては、その背景からコアな作品はだいたいが哲学的な内容になる。内容がヘビーなので、1から説明するといくら時間が合っても足りなくなるためか、説明は端折られがち。読み手には相応の教養(歴史・哲学・芸術・文学など、現代に至るまでの思想が反映・表現されたもの全般。それとSFなので、物理学・生物学あたりは必須。)が要求されることが多い。
ニューロマンサー
サイバーパンク作品の元祖らしい小説。
現代にいたるまでのあらゆるサイバーパンク作品*1の基本概念が全て盛り込まれていた。
科学に関する造詣の深さが感じられる逸品。
これが1980年代に書かれたなんて未だに信じられない。
マルドゥックスクランブル
PSYCHO-PASSの脚本を書いた 沖方丁の小説が原作のアニメ映画。
ウィリアム・ギブスンのスプロール三部作をまとめて読むと消化不良に陥りそうなので、休憩がてら見てみた。
サイバーパンク作品なのだけどブラックラグーン寄りの作品といっていいのか、とかく血なまぐさくて、見ていて『お、おぅ。。』って感じだった。(具体的な内容が記憶に残ってないので、もしかしたら途中で見るのをやめたのかもしれない。)
名作らしい。
ブレードランナー
名前だけ知っていて今まで見たことなかったのだけど、SF作品の話になると大抵でてくる映画。
この機会に見てみた。なんか通常版とかファイナル版とか微妙な違いの版が多数出てる。
サイバーパンク作品を多数見たあとだと、今見ても『なるほど』と思える色褪せない名作(なのか?)。
自分はかなりハマったけど、単体で(後に連なるサイバーパンク作品を知らずに)見て面白いかというと良くわからない。
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アップルシード
『攻殻機動隊』の作者、士郎正宗のメジャーデビュー作。アニメ・映画ともシリーズが多い。
攻殻機動隊以上に、作者の哲学・思想が前面に出ていて、台詞回しやストーリーがアニメ作品の中ではかなり小難しく、ややくどさがある(だが、それがいい)。
シリーズの中でも、アニメ アップルシードXIIIは、1話毎に適度にテーマが絞られて分かりやすく良かった。
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ハーモニー
夭折された伊藤 計劃の作品。小説・映画とも読了。どちらも素晴らしかった。
まさにサイバーパンク。
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スチームパンクになるけど、屍者の帝国も良かった。
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PSYCHO-PASS、PSYCHO-PASS 2
たぶん近年の作品の中では有名なので説明省略。( Wikipedia )
PSYCHO-PASSはめっちゃ面白かった。PSYCHO-PASS2は、どういうわけかさっぱり内容が頭に入ってこなかった…。
映画版はけっこう良かった印象。(うろ覚え)
また見るかなぁ。
ちなみにまとめて見るなら、netflixとかdアニメがオススメ。
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*1:って言っても、そんなにたくさん知らない。『今まで自分が読んで・見た作品』くらいの意味です。