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クズの本懐とサイコパス

溜まってた録画をまとめて見たら、面白い展開になっていたので、漫画のほうを最後まで読んでみた。

『人の感情の負の側面・弱いところだけを抽出したらこうなるのかなぁ』と思わせるような人間味あふれる心理描写が秀逸で、一気に最後まで読んでしまった。

途中、主人公が闇落ち(サイコパスの領域に到達)するのか!?するんだな!?と期待したのだけど、

最後にはハッピーエンドに収束していくのも、わりと和む感じだった。

クズの本懐(8) プレミアムヴィジュアルコレクション付き 初回限定特装版 (SEコミックスプレミアム)

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この作品、『クズ』を標榜しているものの『人としては越えられない一線を誰一人越えることがない』のが物足りないというか。

結局みんな最後には踏みとどまるあたり、クズと言えど人、というのか、それもまた人間味が溢れているなぁと納得してしまうところもあるのだけど。

タイトルは反語的で、その実、作者の人間愛に溢れた作品という気がする。

雑談

『人としては越えられない一線を越えた人間』が一般社会に紛れ込むとどうなるのか、という思考実験としては、PSYCHO-PASSが秀逸だったように思う。

#1 犯罪係数

#1 犯罪係数

こういう思考実験は、SFとは相性いい気がする。

殺人鬼ではないサイコパスとの恋愛を描いた作品ってないのかしらん。