機動戦士ガンダム THE ORIGIN シャア・セイラ編 I 青い瞳のキャスバル
- 発売日: 2016/02/05
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シャア・アズナブルの幼少期からはじまり、赤いザクに乗り、ガンダムの宿敵となるまでの物語。初代ガンダムのアナザーサイドストーリー的な雰囲気。全6作品。
骨太な作品でとても見応えがあった。良かった。
ガンダムサンダーボルトほど刺激的・攻撃的な作風ではなく、Gガンダム以降のシリーズほどポップでもなく、
派手さはないものの、実に渋い作品という印象
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シャア・アズナブルが主人公で、ガンダムは基本的に殆ど出てこない。ガンダム登場に至るまでのジオン軍の背景、具体的にはジオン(主にシャア・アズナブル及びザビ家)から見た1年戦争の前日譚が語られる。
ジオン側の各登場人物の心情が深く掘り下げられているので、ジオン側に感情移入してしまうものの、『ジオン=良いやつ or 悪いやつ』という単純な認識(ステロタイプ)に誘導されるわけではなく、
ジオンが道を外し悪に染まっていく過程が描かれていたり、
連邦軍といえど、単純に、正義のヒーローであるとは言い難い、という絶妙なさじ加減が描かれていたりと
連邦軍とジオン軍に、それぞれ異なる大義(正義)があり、相容れることはなく、また1つの軍の中でも反目しあっていたりと、
なんとも言えない『人間味(言い換えるなら、リアルさ)』が感じられる作品だった。
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シャア・アズナブルが好きになるのでは!?と思って見始めたのだけど、後半になるにつれ、急速に人間味を失っていくシャアには興味が失われ、
対象的に、娘を持つ父となり、家族のため狂気へと自分を追い込んでいくドズル・ザビが好きになった。いや、ほんとドズル・ザビ、いい味出してる。
- 出版社/メーカー: BANDAI SPIRITS(バンダイ スピリッツ)
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良い作品を見た。