モバイル専用のノートPCとして、Dynabook GZを買った。ノートPCの選定の経緯と、Dynabook GZの所感をまとめた。
東芝のモバイルノートを買うのは学生時代ぶりなのだけど、当時と変わらず『尖ったところはないけど質実剛健な感じ』で安心した。そして、予想外に良いところがあった。
新調するに至った経緯
6年間使ってきたモバイルノート のAキーがとれた。
はめ直そうと思ったら、見たことない構造だった。硬化樹脂でキートップに引っ掛ける爪を再構築 すれば直るらしい。って、直せる気せんわ…
プラリペアで直そうとしたものの、修復もままならなかった(キートップがめっちゃ細かな爪で固定されてたので、それをプラリペアで補強しようとしたのだけど失敗した)ので、
壊れてたこどものおもちゃとか色々修理できて、プラリペア先生、マジパネェっす。って感じだったのだけど、 肝心のキーボードは無理だった。細かすぎて無理ゲー。最終的にキーボード側の金属の爪を破壊してジエンド
モバイルキーボードを併用する、HHKBを持ち歩く、といった方法を試してみたものの、おおよそモバイル用途で使えるとは言い難く、
WindowsノートPCを持ち歩く(移動中にコードを書く)という習慣自体を廃止し、iPad mini + ApplePencilで新たな習慣(移動中は、Webでできることや、手書きでメモ・資料の作成を行う)を身に着けたのだけど、
移動中にコードを書く必要性が増してきたので、腹をくくってノートPCを購入することにした。
モバイルノートPCの選定
選定条件
自分の場合、基本的にノートPCは、電車・新幹線移動中で「のみ」の利用なので
選定条件は、
- 【必須要件】USB-C PDで動作・充電できること
- 本体重量:1kg程度
- 液晶サイズ: 13インチ以上
- 11インチにフルHDの解像度は目に辛かったので
- 解像度:フルHD以上
- メインメモリ:8GB以上
- CPU:4コアのCore i5以上
- キーボード:出来る限りまとも
- 『キーボードをガシガシ使えること』こそがノートPCというフォームファクタの最後の生命線だと思ってるので
会社と自宅間の移動では、ノートPC本体「のみ」を持ち歩けるように、また、アダプタが必要な場合でも小型のUSB-PDアダプタ(iPhone, iPadと兼用)で事足りるように、1kg未満かつUSB-PD充電 が個人的に必須条件と考えた。
今までに使った『軽量さに特化したモバイルノートPC 』(VAIO XやVAIO Pro 11) は、本体重量は700~900g程度だったものの、アダプタを持ち歩くと重量も体積も増して、本体重量の軽みがそれほどメリットにならなかったという反省があり、次買うときは専用アダプタが不要なUSB PD充電一択という感じだった。
ネットでカタログを見比べ
条件を満たすものをピックアップしてみた。調べればまだまだある感じ…
製品名 | 重量[g] | 備考 |
---|---|---|
Fujitsu LIFEBOOK UH | 698 | キーボードの感触が個人的にいまいち |
NEC LAVIE Pro Mobile | 837 | |
VAIO SX12 | 888 | |
ASUS Zenbook 3 | 910 | |
ASUS Zenbook S | 1050 | |
Acer TravelMate X5 | 940 | |
HP EliteBook Folio G1 | 970 | |
HUAWEI MateBook X | 1050 | |
Lenovo Thinkpad X280 | 1130 | |
Lenovo Thinkpad X390 | 1180 | ※カーボンファイバーの天板を選択した場合 |
Lenovo ThinkPad X1 Carbon (2018) | 1130 | |
Lenovo ThinkPad X1 Carbon (2019) | 1090 |
重量的には微妙なのだけど、キーボードの打鍵感の良さに関してはモバイルノートの中では屈指の Thinkpadはありかなと。
Lenovo ThinkPad X1 Carbon 20HR0005JP Core i5/8GB/256GB
- 発売日: 2017/02/08
- メディア: Personal Computers
なかでも、X1 Carbonは、画面サイズ14インチでWQHDが選べたりとかなり良さげだった、のだけど予算的に難しかったので、日本橋@大阪の店頭で中古を探してみたものの、見つけられず中古は諦めた。
候補の再選別
きりがないので、
- 予算15万円ほど
- 本体重量は1kg『未満』
で、かつ
- キーボード『配列』がまとも
- スペック表には出てこない『筐体の出来に信頼がおけるもの』
を恣意的に選んでみた。『筐体の出来に信頼がおけるもの』ってなんやねんという感じなのだけど、今までに色々なメーカーのノートPCを使用してきた経験上、以下の点を重視した。
- 動作が安定していること
- (排熱性能が十分であること=サーマルスロットリングが発生しづらいこと。)
- フルスピードでファンが回ったとき、極度にうるさくならない
- (甲高い音がしない、筐体が振動しないこと。)
- 負荷がかかったとき、キーボード付近や底面がやたら熱くならない。
- (排熱のされ方までちゃんと設計されていること。)
- 強度面で不安がないこと
- (ヒンジなど壊れやすい箇所の強度設計が適切であること。)
改めて調べたところ、当初の選定になかったものが出てきた。(なぜ最初の候補から外れていたのか…)
メーカー | 製品名 | 重量 | 液晶パネル | 備考 |
---|---|---|---|---|
DELL | Inspiron 13 7000 | 955g | 光沢 | キーボードの配列微妙 |
NEC | LAVIE Note Mobile NM550/KA | 925g | 非光沢 | |
東芝 | Dynabook GZ63/J | 779g | IGZO | キーボードの感触、良好 |
Dell モバイルノートパソコン Inspiron 13 7391 Core i7 Office シルバー 20Q32HB/Win10/13.3FHD/8GB/512GB SSD/MX250
- 発売日: 2019/11/02
- メディア: Personal Computers
同じ価格帯でワンランク以上上のスペックのInspiron 13に惹かれたのだけど、今回の用途には過剰なスペックだったのと、スペック以外がいまいち(液晶が光沢なのはモバイル向きじゃないよなぁ…)だったので敬遠。過去にひどい排熱設計だったのを経験したことがあるので、どれくらい改善されているのか気にはなった…。
NEC PC-NM550KAW LAVIE Note Mobile
- 発売日: 2018/01/18
- メディア: Personal Computers
これはNECかなぁと思っていたら、
東芝のDynabook GZなるものを見つけた。『全方位的に無難』という同じキャラクター付けでありながら、重量、液晶パネルに関して、こちらのほうが良さげ。というわけで、決定。
使用感
ノートPCめっちゃ便利。軽い。
Windows Hello の顔認証、iPhone XのFaceIDより断然速くて感動した。点けてよかった。(軽さ優先で危うく外すとこだった)メガネを外して認識させたらよい感じに。
キーボードは良い感じ。まぁ、キータッチだけで言うなら、iPadの純正キーボードでもよくね感はある。(キーバインドの都合でやっぱりWindowsでないと困るけど)
書斎にこもれないときでも、家の中でも便利に使えてる。パッと開いてパッと文章を書き出せるのが良い。
普段遣いのボディバックに入ったのが最高すぎた。もしかして、 と思って普段使ってるボディバッグに入れてみたら難なく入った。 アダプタ持ち歩かなくて済むと、こんなに手軽にノートpcを持ち歩けるのかと感動してる。画面も今までの11.6インチより大きいし狭額縁13.3良い。(11.6は入らなかったってのに)
嬉しい誤算は、USB-C PDで充電できるだけではなく、
USB-C PDでさえあればモバイルバッテリーのような出力電圧が低いもの(5Vしか出ないもの) からでも、充電ができること。そうそう必要になることはないと思われるけど、緊急時には、iPhone用に買ったモバイルバッテリーが使える!!
余談:モバイルならタブレットでまかなえる未来
Gitpod を試してみてなんとも言えない使いづらさがあったので早々に検討を諦めたのだけど、もうちょいで iPadだけで仕事できる気がするんよなぁ…。
VSOnline と、しっかりした軽量なキーボードがあれば、自分の用途的にはいける気がする(気がする。)