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■バイオリンの世界における現代のベートーヴェン

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たしか『題名のない音楽会』で見たのだと思うのだけど、

ベートーベンは、当時の『5オクターブ・膝ペダル』のピアノでは音楽で表現できる幅が足りない(自分が表現したい音楽の演奏には力不足)と感じ、イギリスまで渡航し、『5オクターブ半・足ペダル』のピアノを特注したって話があった。

『表現したいもの』が先にあって、『現在の技術(の限界)』について精通していると、なるほど技術研究・開発の道に進むのかとなんだか納得した覚えがある。

今に続く(当時としては)未来のピアノを作った、というエピソードからすると、ベートーヴェンって今で言うとビジョニストだなぁとも思った。

そのときは、技を極めることで未来が見えることもあるのだなぁといたく感動した。

で、今回の話題はこれ、

techable.jp

タイトルだけ見たときは『変な人もいるものだなぁ』と思ったのだけど、蓋を開けてみて驚いた。

開発はテキサス大の学生だけど、開発を依頼した人物は、名門中の名門ジュリアード・スクールで学士号・修士号を取得し、チャールズ皇太子の65歳の誕生日に演奏を披露したこともあるほどの、超がつくような天才ヴァイオリニスト。

演奏したい曲に対して、現在の4弦ヴァイオリンでは力不足と感じて、6弦ヴァイオリンをつくったとのことで、

『めっちゃベートーヴェンやん』と思った。