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ストレスフリーのお手軽スナップレンズ SONY SEL30M35

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目次

前フリ

α7 + FE55mm が寄れなさすぎて困る。描写性能に不満はないのだけれど、せっかくだから常用したいのに、テーブルフォトには使えない程度に寄れない能力の持ち主なので、これどうにかしたい。

となれば、マクロレンズですよ。

そこで出ました FE90mm F2.8 Macro

…。

高い。大きい。手軽に使えなさげ。

と今の自分には三重苦。

一旦冷静に自分の好みを振り返ってみると、今までPENTAXで Tamron 90mmを使ってきた経験から、本格的なマクロ撮影はまったくしない。

となれば、お気軽に使える、気持ちマクロ撮影できますレンズくらいでいいじゃないか!

ということで、調べてみたら

ありました SEL 30mmF3.5 Macro

SONY 単焦点マクロレンズ E 30mm F3.5 Macro

SONY 単焦点マクロレンズ E 30mm F3.5 Macro

安い。小さい。標準画角で汎用性はバツグンだ!

とまさに今の自分のためにあるようなレンズ。

まぁ、APS-C用なんだけどね…。

とりあえずレビュー記事を漁ってみたよ。

SEL30M35について

■ デジカメinfoによるレビュー記事抄訳

おおよその評価の傾向

  • 通常のマクロレンズに期待されるような高い解像力は備えていない
    • 中央は悪くないものの、周辺の画質が相対的に低い

個人的雑感

上記レビュー記事(抄訳)に関する話を見てると、「そりゃそうだろうよ」みたいな気分になる。

PENTAXにも標準画角のマクロレンズってあるんだけど、この手のレンズって、企画・設計段階で『 好きなだけ寄れる標準レンズ(最短撮影距離に縛られるずに使えるレンズ)』として位置づけられてるはずだもの。

というのも、焦点距離の短いガチのマクロレンズ、なんて作ったら、ワーキングディスタンス(レンズ前面と被写体との距離)が短すぎて本来の目的であるマクロ撮影には向かない*1から、本末転倒で商品としての価値が薄いわけ。

で、標準レンズをマクロ域まで撮影できるようにして「テーブルフォトなどで使い勝手の良いレンズ」を目指して設計するわけで。*2

閑話休題。

ふだんは気軽に人でも風景でもなんでもスナップ撮影しつつ、たまには、テーブルフォトや草木花などを撮影したい、なんて用途に使うならノープロブレム。

テーブルフォトでは、『もうちょっと、寄りたい…』なんて気持ちを抱くことがなく、まさにストレスフリーのお手軽レンズ。

企画・設計の趣旨からすれば完璧過ぎる仕事をしているわけですよ、レンズを設計された方々は。文句言ってんじゃねぇよ。

さらに脱線する個人的雑感

各社、標準画角のマクロレンズって「好きなだけ寄れる標準レンズ」って位置づけだと思ってたんだけど、最近出たCanonのマクロレンズ、

EF-M 28mm F3.5

このレンズ、

『影ができるなら光で照らせばいいじゃない』

というマリーアントワネットもびっくりな発想で、マクロ撮影用のライト組み込んでるんよね。

最大撮影倍率が1.2倍という仕様といい

「マクロレンズの名は伊達じゃない!!」

って意気込みが感じられていいですね。

定説を覆しにかかってくる、Canonやっぱすげーわ。光学機器の世界でリーディングカンパニーなだけある。

■ 個人レビュー記事

■ 作例

個人的にPHOTOHITOの上位の作例は、レンズのポテンシャルが測りやすくてオススメ。

あと、SONY製のレンズに関しては、SONYユーザ限定の写真投稿SNS(閲覧は誰でもOK) αCafe に行くと良作揃いでとても参考になる。

さいごに

お手軽撮影目的のレンズだし、α7でAPS-Cクロップ(1000万画素で撮影)してもいいか、と思ったんだけど、

α7シリーズにSEL30M35の組み合わせで使ってる人見ねぇ…

困った。

とか思ったらαCafeにけっこうたくさんいらしました。

まさに灯台下暗し。

*1:撮影者自身が影になる・被写体が生物の場合逃げてしまう・ライティングの自由度が低いなど、使い勝手が悪い。

*2:別に等倍のマクロレンズにする技術的意義はなくて、ハーフマクロでもいいんだけど、そのへんはレンズの"売り"を作るため、等倍撮影可能なマクロレンズとしてるんじゃないですかね。各社。