
グローバルシャッター搭載のSONY製CMOSセンサが、とんでもない低価格で売っている。
意味がよくわからなくて二度見した。
まぁ、でもそういうものらしい。
グローバルシャッターのセンサってそんな気楽に買えるようになっていたんだ…。
α9の値段を調べてそっとページを閉じた。
やっぱり、よくわからない。
まぁいいや。
すべては「鳥」を記録したいがために
ことの発端は、研究や生態観察用に
「換算f=1000mmを超えるような望遠レンズで、鳥の撮影がしたい」
という素朴な願いで…
- 鳥の撮影したいなぁ…
- でも、500mmオーバーの望遠レンズなんて高すぎて買えない…
- そういえば昔PENTAX Qというカメラがあったなぁ…
- センササイズが小さいため、マウントアダプタを使って望遠レンズを取り付けると超高倍率で撮影できた。無理やり高倍率で引き延ばすだけの結果になるかと思いきや、レンズの性能(解像力)次第でけっこう画質は健闘していた。
- K-Q純正マウントアダプタがあれば、ローリング歪も回避できてアリなのでは…?
- だがしかし。お手軽とは言いがたい中古品価格と、Qのサポート終了の現実を見て「やっぱつれぇわ…」と絶望
- 仕方ない、比較的近いセンササイズの「天体撮影用CMOSカメラ」という選択肢をとるか…?
と、半ば諦めかけて商品をさがしていたその時。
「グローバルシャッター搭載のSONY製センサ」が、Amazonでなんかめちゃくちゃ安く売ってるのを見つけてしまった。
アイエエエエ!? グローバルシャッター!? グローバルシャッターナンデ!?(今ココ)
発見した「よさげな商品」
Amazonで見つけたのがこれ。
SONY製センサ IMX296を搭載。グローバルシャッター搭載。158万画素。最大60fps
基本的には、Raspberry Pi に取り付けて使うもの、だと思う。RaspberryPi 3なら余ってるので使えそうではある。
InnoMaker以外にも、Arducamというメーカーからも出ているらしい。
これだよ!これを求めていたんだよ!Raspberry Piにつなげば、自作の超望遠デジカメが作れるじゃないか。
超望遠システム簡易レシピ
必要なものリスト
- Raspberry Pi 3(家に余ってるものでOK)
- USBモバイルバッテリー(スマホ充電用のものでOK。ただし、2.4A出力以上必須)
- IMX296搭載カメラモジュール
- BORG のCマウント連結パーツ一式 (Cマウントを任意のマウントに変換するのに利用。レンズはお好みのマウントで)
- 望遠レンズ (なんかまぁてきとうに。天体望遠鏡がレンズ性能&取り扱いやすさの面でお手軽)
- MicroSDカード(そのへんに転がってるものでOK)
手順
- Raspberry Piにカメラモジュールをつなげます
- カメラモジュールのCマウントにBORGの変換パーツ一式とレンズをつなげます
- Raspberry Piに「RPi-Cam-Web-Interface」をいれます
- USBモバイルバッテリーをつなげて外に持ち出します
- スマホから接続します
- 撮影します
あら簡単!
「IMX29*」型番の罠
「IMX***って型番で探せば、もっといい商品があるんじゃないか?」
そう思って検索したら、見つかったこの商品
1600万画素!USB接続(汎用ビデオデバイス)でお手軽!
型番も「IMX296」と「IMX298」で近いし、画素数も多いしいいじゃん、これ!……と思ったら
よくよくデータシートを調べてみると……
- IMX296:産業用の「Pregius」シリーズ(グローバルシャッター搭載)
- IMX298:スマホ用の「Exmor RS」シリーズ(ローリングシャッター)
紛らわしいにもほどがある!(ちゃぶ台返し)
型番の末尾が少し違うだけで、中身が別物ってどういうことだよ!
※型番は空き番号があれば、センサの種類を問わず詰めていくスタイルらしく、型番でセンサの種類を判別するのは無理らしい
つまるところ、グローバルシャッター搭載のSONYセンサが欲しい場合、該当する型番を丸暗記するしかない。
えぇ…
・・・
あ、ちなみにこちらはIMX296搭載のUSBカメラです。お手軽。
ただ値段が…
言うて150万画素なので…。遊び用途でこの価格を出すかといわれると、自分なら買わない。
SONY製センサ(Pregius)の世代まとめ
というわけで、このまぎらわしき世界に終止符を打つため、
SONYの産業用センサ(Pregiusシリーズ)についてざっくりまとめました。撮影用途で選ぶなら、世代間の差が割とある印象。
- 第1世代: 初代グローバルシャッター搭載
- CCDからCMOSへの転換点となった世代
- IMX174, IMX249
- 第2世代: 画素ピッチの縮小による小型化、高画素化。
- IMX250, IMX252, IMX253, IMX255
- IMX264, IMX265
- IMX273
- IMX287
- IMX296, IMX297
- IMX304
- IMX342
- IMX367
- IMX387
- IMX392
- 第3世代: 画素ピッチの拡大と、速度・機能面の重視。
- IMX420, IMX421, IMX422, IMX425, IMX428, IMX429
- IMX430, IMX432
- IMX492 ??
- 第4世代: 裏面照射型へ進化。性能向上に伴い画素ピッチ縮小
- IMX530, IMX531, IMX532, IMX535, IMX536, IMX537
- IMX540, IMX541, IMX542, IMX545, IMX546, IMX547
高フレームレートで動画撮影可能なHighSpeedシリーズとStandardシリーズに分かれているのだけれど、写真撮影に限れば関係ないのでここでは割愛(詳しくは下記公式サイトを見てね)
公式サイトを見ると、IMX492が行方不明だったり、IMX430,432が第4世代に分類されていてちょっとよくわからないところもあるものの、とりあえず上記の型番を覚えていればグローバルシャッターには困らない。
こうして見ると、画質や感度を求める撮影用途なら、第3世代か第4世代のセンサがよさげ。
もっとも、現状気軽に手に入らなさそうなんですけどね!
ガチ産業用の「知らない世界」 Lucid Vision Labs
詳しい人からカジュアルにこう言われました
「その用途なら、(第4世代Pregiusが載ってる)Lucid Vision Labs の製品がオススメだよ」
と。
へー、そんないいものがあるんだー!と、確認してみたら、産業用Cマウントカメラが…。
ぼく、知ってる。これ絶対、一般人が手にしないやつ。
個人の趣味用途に、産業用Cマウントカメラ勧めてくるのは、絶対間違ってると確信した。



