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クロスバイクのタイヤ交換

親友が、走行距離12万kmを超えた中古のレガシィを華麗に乗りこなしている。ただ乗っているだけではない。適切に部品を交換し、チューンナップし、あまつさえ3Dプリンタでパーツまで自作して、美しく仕上げているのだ。

その姿を見て、ふと自分の手に目を落とす。

「自分も、自分の手でアセンブルできるギアが欲しい」

そんな欲求が、ふつふつと湧き上がってきた。 とはいえ、仕事に使っている車を自分の手でチューンするのは、技術的にハードルが高く、リスクも大きすぎる。

そこで目が向いたのが、長年、外に放置していたクロスバイクだった。

危険信号と、重い腰

実は、直さなければならない決定的な理由があった。 タイヤが摩耗しすぎて、先日、坂道を下る時にブレーキで止まりきれずスリップしてしまったのだ。 命に関わるサインだ。

年末、ようやく時間ができたので、重い腰を上げてタイヤ交換に着手した。

Gatorskinの堅牢さ

久しぶりの作業すぎて、タイヤを外すだけでも一苦労。指先が手順を忘れている。

古いタイヤを外して驚いたのが、今まで使っていた Continental「Gatorskin」 の堅牢な作りだ。 接地面のトレッドは完全に消え失せてひび割れていたけれど、サイドウォールはまだしっかりしていた。 乗らなかった期間も長いとはいえ、約10年間、パンクすることなくこれまで走れたのは驚異的としか言いようがない。「こいつ、最期まで耐えていたんだな」と、物言わぬゴムの塊に畏敬の念すら覚えた。

錆と油と、無心になれる時間

このクロスバイクは、近場の移動でしか使わないため、今回はAmazonで最安だったPanaracer「CatalystSport」を選択。

タイヤ交換のついでに、全体の大掃除も敢行した。 リアディレイラーは錆だらけだったが、ブレーキクリーナーで徹底的に汚れを洗い落とし、新しいグリスを挿し直す。 仕上げに、車用のコーティング剤でフレームを磨き上げた。

気づけば、あっという間に1〜2時間が溶けていた。

自分で整備するということ

作業を終えて試乗してみると、やっぱりいい感じだ。 なにより、「自分の手でギアを整備した」 という充足感が、ペダルを漕ぐ足に伝わってくる。タイヤを通してトラクションのかかりをしっかり感じられる。とても満足。

ただの移動手段だった自転車が、手をかけた瞬間に「相棒」に戻った気がした。 さて、次はワイヤー交換でも挑戦してみようか。

余談: CatalystSportのタイヤ回転方向について

取り付けてから、トレッドパターンが前後で逆になってしまっていることに気づいた。

調べてみたら、どちらの向きで装着しても性能や安全性に問題はないとのこと。エントリークラスのタイヤは大抵の場合、方向指定はないらしい。

交換後、急加速からのフルブレーキングでしっかり止まるのも確認でき、安心した。

たまにはこの自転車で、ちょっとポタリングしてみるのも悪くなさそうだ。