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Mag7 / tenstorrent / Cerebras / Gemini3 Pro

1年ぶり?に会う親友との飲み会用のネタ。

AI分野、特にMag7への投資加熱状況についての雑感

この話の引用元

note.com

著者の主張や論理にはおおむね同意。

もともと成長率が良く資金が集中しがちだったマグニフィセント7(Mag7)に、さらにインデックスファンドを通じて、Mag7に資金が流れ込み続けているので、投資資金の集中⇒株価の上昇の流れが加速しているというのは目からうろこだった。いわれてみたらたしかにそうだわ。

ただ、1点

また、Mag7的な企業は大きな設備投資を必要としないため、フリーキャッシュフローが潤沢で株主還元の余力が大きいことも重要だ。

ここは、ちょっと違う視点も入り得るかなと思った。

今から20年以上前の2000年代前半には、すでにGoogleは、世界規模で安定して高速・効率的にサービスを提供できるようにするためのサーバーの構成(ならびに、サーバーを格納するデータセンターの構築)に膨大な予算をかけて研究開発し尽くしていて、

サーバーの機材選定、独自サーバーの開発、ファブリックネットワークの構築といった一般的なハードウェアレベルでとどまらず、さらに下の、データセンターやサーバーへの電力供給、冷却という超低レイヤのハードウェアレベルの研究開発に予算をかけているわけで、

今は20年以上かけて作ってきたハードウェア基盤、とそのハードウェア群をコントロールするフレームワーク、ソフトウェア群があるから、大きな設備投資をせずともそのうえで動くWebサービスを他社に比べて少ないコストで、フリーキャッシュフローを潤沢な状態で次々に開発できている。

と言っていいんじゃなかろうかと思う。

Mag7 の4社の先行投資について

この辺りのGoogleの創業当初よりハードウェアへの半端ない執念(と発表されている論文、その成果物であるハードウェア構成)は、下記2008年の書籍に詳しくまとめられている。

この書籍めちゃ好きで、今でも手元の書棚に置いてる。

GoogleCloudのコンテナ技術やDataStore周りは見える範囲でも当時とは世代が変わっているし、今話題のTPUも世代重ねてるし、2025年の最新版があったら読みたい…。閑話休題。

そういえば、Azureについても調べてみたら、VMの管理/制御用に独自のASIC作って載せてたりするのはわかったけど、詳細な情報全然出てなくて詰んだ。Azureは秘密主義ですかそうですか。

あとは、Facebook(Meta)も当初からけっこうな予算をサーバー構築の研究開発に費やしていたんじゃなかったかなぁ…。これは書籍になっていたような気がする。Facebookはよくしらんけど。

AWSは言わずもがな。

Mag7の中でもこの4社Google, Amazon, Microsoft, Metaは、ハードウェア(低レイヤ)に関して研究開発できる基礎体力があり、Webサービスを走らせるためのハードウェア基盤を整えるために、何十年もかけて先行投資してた、ってだけである。今だけ切り取るのは筋が良くない。と思う。

Mag7のうち真に“設備投資が少ない”企業なんて実は存在しておらず、 あるのは、ただ

巨額の設備投資 → それを超効率化 → 費用を限界費用レベルまで圧縮 → フリーキャッシュフローが巨大化

という超長期スパンの「努力の利子」が発生しているだけじゃなかろうか。

“投資が少ないから儲かってる”のではなく、過去の莫大な資本蓄積と、他社の追随不能なスケールの差が、過去の投資を利回り化している。と理解するのが妥当じゃないかなぁ。

・・・

てか、改めて確認したら、Mag7 に入ってるテスラ、NVIDIA、Appleは基本的にハードウェアが事業の土台で、もちろんそのハードウェアを生かすためのソフトウェアも精力的に作っているけど…。一緒くたにして議論するのは無理があるような…。

まとめ?雑感?

個人的な意見としては、世界規模でサービスを展開できる超巨大な物理インフラを自前で持っているメーカーは盤石。

ただ、株価に関しては、メーカーが未来永劫盤石であっても、上下するものであり(理由の説明は長くなるから省略)、次に投資・投機対象となる分野が出てくると、大口投資家の資金移動によって、現在より一段下がるんじゃないかなと思う。無条件に大口投資家の資金が集中的に入っていることをバブルというなら今はバブル。ただ、Mag7は実体がないわけでなく、各社ファンダメンタルは着実に成長し続けているので、過去の実体のないバブルと同じバブルかっていうと、微妙だなぁって思ってる。

魅力的な次の分野が出てこなければ、資金は集中したまま高いんじゃなかろうか。要するに、このあたりが新たなベースラインになるって可能性がある。もしそうなったら、今が株式市場において時代の転換点だったって言えるようになるのかな。それはそれで面白い。

・・・

Googleの創業期からの執念は、いままさに“20年かけて積み上げた砦”として効いている。そしてMicrosoftとAmazonは、その砦を見て「殴り合える規模の砦」を後追いで建設している。

AI投資加熱の表層ではMag7が一括りにされるけど、過去20年の設備投資の深度こそ、未来10年の競争力そのものかなと思う。

個人的結論、今が最高に面白いので「いいぞ、もっとやれ!」です。

ジム・ケラー先生の最新作 : tenstorrent

DEC社の伝説のCPU Alpha21164主要開発メンバーのジム・ケラー氏って最近何してるんだろうって調べたら

eetimes.itmedia.co.jp

クッソかっこいいイケオジでわろた。こんなおじさんに私はなりたい。

商品のAIチップの将来性はうーん、わからん。って感じ。

  • 低消費電力なのは時代を先取りしてていけてる
    • ただ、NVIDIAも今後低消費電力に舵をきるんじゃないかなぁ。intelが、Pentium4の消費電力バカ食いを改めて、Coreシリーズで電力効率を改善したように、歴史は繰り返す…。だって、電力は有限だもん…。
  • ソフトウェアスタックをオープンで開発してるのも超クール
    • CUDAを置き換えるとは思えないけど、今後さらにいろんな会社を巻き込んでいけば、第2の選択肢になり得そうではある。独自性と明確なビジネス上のメリットがあって、intelやAMDよりイケてると思う。ハードウェアとソフトウェアの協調を強く意識したDEC のAlphaの思想が今でも形を変えて生きていて震える。
    • 1993年出版の"Managing Technological Leaps: A Study of DEC's Alpha Design Team"の思想そのもの過ぎて、Alpha大好き人間としてはもう感涙ですわ…
  • エッジAIを狙っているので、ちょっとニッチでNVIDIAとは直接バトルすることはなさそう??
    • となるとARMが一番のライバル、なのかなぁ??
    • どうもエッジAIで採用されてるぽい SakanaAIが採用したら面白くなりそう

ジム・ケラーは、老いることなく、時代の先を切り開く最前線を突っ走ってるなぁって感想。

半導体製造技術界隈からすると狂ってるCPU : Cerebras

ウエハをまるまる一枚CPUにするという暴挙を現実にしているCerebras。

これが既に5年以上前から商用利用可能なんだから気が狂ってるとしか思えない。

gihyo.jp

ウエハ上に全部作りこんだら超早くなるよね?

うん、そうだね。

だからって、ウエハ一枚まるごとCPU、って、そうはならんやろ!!!って突っ込みたくなる。

サイズを大きくするって、単に大きくなる、ってだけじゃなくて、あるラインを越えた途端、必要な要素技術が別次元のものに変わるんだよ?なんでそこまで大きくした?てか、なんでできると思ったし…。

製造工程は世の中にあるものでどうにかなるとしても(なるのか???)、現在流通している検査装置や計測装置で作れるのかなぁこれ…。謎技術隠し持ってない?

Gemini3 Pro が最高すぎる

ChatGPT(プライベート、仕事汎用), Claude(プログラミング) , Grok (時事ネタ)と使い分けていたのだけど、Gemini3 ProのNano bananaが最高すぎて、プライベートはGeminiに乗り換えた。ChatGPTでは用途ごとにプロジェクトを作りこんでたのだけど、GeminiのGemに作り変えてみて問題ないのを確認。

最近、さすがにヴァイオレット・エヴァーガーデンのグッズ販売が無くなってきて切なくなっていたけど、自給自足できて満足です。無限に推しを供給できる。最高すぎる…。