$*nyme

blog of a man, by a man, for a better future

新解釈・三国志

めちゃくちゃ面白かった。可能性は低そうだけど、歴史解釈として十分アリなように作られていて、パロディと歴史解釈のきわっきわのラインを攻めてる感じが最高に楽しかった。

巷の評価は低いようだけど、見る前に、リアルな歴史考証について少し知っていると楽しめるのではないかなぁと。

  • ①歴史の裏付けとなっている古文書には『どこで何があった』という事実が点在しているに過ぎない点
  • ②古文書には『だれが何を思い、何を考えた』という点は、ほとんど存在しない
  • 巷の本に載っている(よく知られている)歴史は、①の点を最もそれらしく繋げてるに過ぎない

巷の本に載っている歴史(世間一般に知られている歴史)が、『あり得たかもしれない歴史の可能性のうち、現時点で最も可能性があるものに過ぎない』って分かってると、

この作品、史実(事実として確定している「点」)はきっちり抑えつつ、『点と点と結ぶ「線」を、福田雄一監督はどう繋いだか』という観点で純粋に楽しめるんじゃないかなと思った。

個人的には、監督の遊び心100%に振り切っていて、めちゃくちゃ好きな作品だった。妻も三国志に詳しかったので、二人で久しぶりに笑える時間を過ごせた。良いんじゃないでしょうか。