ヴァイオリンの演奏(ソロとコンチェルト)を録音するためのマイクを色々検討した結果、α7シリーズとの組み合わせで初心者にも扱いやすそうなECM-XYST1Mを購入した。
室内楽の録音で使うには撮って出しだとホワイトノイズが多くちょっと難ありなのだけど、ひと手間かけることでかなり良い感じになった。
使った感想
ホットシューに取り付けるだけで電源&音声の取り込みができるのがgood。ホント楽。
ホールを借りての練習で録音してみた。
マイクの配置角度を120度で録画すると、ホールでの響きをまるっとそのまま録音できる感じでかなり良かった。比較的生音に近い状態で録音できてる印象。
ただ、撮って出しだとホワイトノイズがかなり気になる。Web上でもホワイトノイズの多さについてはいろいろ書かれているのだけど、カメラ本体から電源をとってる、というのも1つの理由な気がする。
MIC OUT端子からラインアウトしてカメラ本体に繋げば、ゲイン調整が出来るのでゲインを落として解決する…という話を見かけたのだけど、色々思うところがあり
デジタル接続のまま録音して、後処理でホワイトノイズを除去した。
ホワイトノイズの除去手順
Audacity(音声編集ソフト)とMediaCoder(動画再エンコードソフト)とを組み合わることで、音声だけホワイトノイズを除去したものに差し替えることができる。
- Audacityで、
- 音声抜き出し → ノイズ除去 → 書き出し
- MediaCoderで、
- 動画読み込み → Audio->ExternalFile指定 → OutputFile指定 (※要注:拡張子を忘れると出力されない) → Start
- ※バッチ処理できるので、ノイズ除去した音声ファイルを先に作って、まとめて音声の差し替えをすると楽
Audacityのノイズ除去がかなり優秀なおかげで、綺麗サッパリ消すことができた。
他の候補(検討の過程メモ)
αシリーズの純正オプションとして、デジタル接続できるマイクが用意されているのだけど、電源ケーブル&音声ケーブルが不要で扱いやすそうで良さげに見える。
ただ、音質だけに限ればゼンハイザー製のものが頭1つ抜けているかなぁという印象を受けた。
今回の用途では、モノラル/指向性が強いタイプは、独奏はよくても合奏の場合に不味そうなので、ステレオで録音できるものが良いかなと思い、ひとまずステレオ録音できて手頃な値段のECM-XYST1M を購入した次第。
純正品
XLR-K3M
- XLR端子があるので一番ポテンシャル高そう(だが、未来永劫使わない感)
ECM-B1M
- めちゃくちゃ良いらしいのだけど、品切れ
ECM-XYST1M
- 悪くないのだけど、上記に比べると若干クリアさに欠ける…かなぁ
ゼンハイザー製
- MKE200
- MKE400
- MKE440
- MKE600
がある。
MKE600は プロ用(にしては値段が手頃だけど…)を謳ってるのでモノラルで良い場合、これが最善ではなかろうかという印象。
音楽関係のYotuberの方にけっこう使われている印象がある。
・・・
MKE200は、謳い文句通りVlog用途では良さげなのだけど、クラシック音楽の録音に向いてるかというと…。
MKE600と比べると、MKE200はノイズの多さとクリアさの無さが気になってくる。