SONY MDR-M1ST スタジオモニター用 ハイレゾ対応 ヘッドホン
- メディア: エレクトロニクス
今使っているヘッドフォンのパッドがボロくなってきたこともあり、細々とした不満点もあるので、これを機にヘッドフォンを買い替えたいなと。
本命はHD800 or HD800Sなのだけど、それはちょっと今手が出ないしなぁ、と悶々としていたのだけど、それとは別に、リファレンスになるヘッドフォンは1個くらいあってもいいなと思って、MDR-M1ST買った。
びっくりするぐらいモニタリング(音の確認)用途に最適化されてるので、細かな音をきっちり聴き分けられるし体感上の解像度の高さにも繋がっている、と思う。
巷のレビューを見ると、リスニングに使える!という雰囲気のものがあり、それを期待していたのだけど、正直リスニング向きとは言い難いなと…。
すごくザックリした感触だと、リスニング用途に使うのは
- 一般向け(~2万円)のヘッドフォンしかない場合: アリ。
- やや高め(2万円~)のヘッドフォンがある場合: 場合によりけり。
- ミドルレンジ以上(5万円~)のヘッドフォンがある場合: なし。
という印象。
あと、自分はけっこう蒸れる。もうちょいパッドが肉厚なのが好み。
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モニタリングヘッドフォンで音源を聴くというのは、
ラーメンに例えると、
『スープを原材料ごとに分離して、麺と具材もバラバラにして、それぞれの味を噛み締めて確認する』
ようなものだなと、思った。
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逆に言うと、モニタリングヘッドフォンでないと分からないことがあり、
実際、今まで聞き慣れていた音楽を聴いてみると、作曲者や演奏者の制作意図が新たに見えてきたりする。
試しに、モーツァルトのヴァイオリン・ソナタ第21番 ホ短調 K.304 第2楽章を聴いてみたら、ピアノの音とヴァイオリンの音を綺麗に分離して聴き取ることができ、ヴァイオリンの演奏を1音1音、奏法に注目して聴くことができた。
音楽を隅々まで楽しむ目的で、リスニング用とは別に、モニタリングヘッドフォンを持っておく、というのはアリ寄りのアリだなと思った。