M・ナイト・シャマラン監督の作品ということで、おどろおどろしいものを期待しすぎたのか、肩透かしを食らった気分。
子が独り立ちし、親が子の成長を見守る冒険もの。
最後まで見て、『あ、ふーん、なるほど。…。息子が成長してよかったね。おめでとう。』くらいの感想だった。
なんかこう、すこしまえに流行った『マインドフルネス』を意識した作品といわれると、そうかなぁと見えなくもない。個人的には、いわゆる『無の境地』を描きたかったのかなぁ、と思わないでもなかった。
ただ、それにしても、Amazonのレビューにもあった指摘なのだけど、「SFである必要性」「人類が宇宙に出て1000年経ち、地球は自然に帰ったという設定の必要性」が感じられない点、「めちゃくちゃハイテク装備なのに、なぜか武器が槍」な点は気になった。
いや、ほんと、これ、ちょっと特殊なクリーチャーが溢れているくらいで*1、普通にジャングルでサバイバルしているだけな感じがした。
枝葉末節といえば枝葉末節なので、目くじらを立てるほどではないのだけど、釈然としなかった。
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設定の中途半端さに、『なにか原作があって、マインドフルネスを描くために思いっきり端折った』とかなのかなぁと思ったら、特に原作はなかった。
監督名を目にして、見る前から期待値が上がってしまったことを考えると、『子の自立』、『親子愛』を描いた佳作、という感じがした。
*1:そのための設定にしては大掛かり過ぎるのだけど…