- 作者:成田 良悟
- 発売日: 2015/08/29
- メディア: Kindle版
Fateの聖杯戦争の仕組みの裏をかくようなやりとりの連続で、めっちゃ面白いやん!!という感想。小説作品(文章)として首をひねりたくなる点はあるものの、どのキャラもパンチが効いていて魅力的。ひねりにひねった展開も、次はどうなるかとワクワクする。(以下ネタバレ含む)
序盤からしてギルガメッシュとエルキドゥの邂逅が最高にかっこよい…。最高だった、ギル…。
アーチャーのヘラクレスやばい。唖然としてしまう戦力差。FGOで『ヘラクレスがアーチャーで~~~』みたいな言説を見かけることがあるのだけど、たしかにFGOで登場してほしい感ある。
オーソドックスなFateシリーズ(聖杯戦争)を見てきた上で読んで良かった感ある。
おかしな(規格外の)英霊が多いので、正体は誰やねん!とか、今後どうなるのかなぁ、という考察できる余地が多いのも楽しい。
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ちなみに、この作品で気になる点は、場面転換が頻繁に発生する上、時系列がたびたび巻き戻ること。ザッピングの仕方が雑いというか、もうちょっとどうにかならんかなぁ、と思ってしまうくらい、よく巻き戻される。
作者は、バッカーノや、デュラララ!!の方なので、文章は書き慣れていると思われるし、意図してこういう構成になっているのかと思うのだけど、うーん、なんでこうなってるの??という印象が否めない。読んでいて、テンポが崩されるように感じることが多い。まぁ、5巻も読むとそれもだんだん慣れてくるのだけど。
同じ群像劇ものでも面白かった作品(ゲーム・オブ・スローンズや、ウエストワールドなど)と対比した上で、なぜいまいちに感じるのか、その原因を言語化して把握してみたい感がある。