4年前に『あえて言おう、31インチ4kモニタは産廃であると。』で"31インチ4kモニタへの所感"を書いたのだけど(そのときは、31インチは、4kネイティブ表示するには物理的に小さすぎる、という結論)、
この4年間で、モニタを細々買い替えたり、組み合わせを変えたり、PCの作業環境を変えたりしてきた結果、最適なモニタサイズへの考え・感覚が変わったので現時点での所感を改めてまとめてみた。
最初に
この記事は
- 『4kモニタのサイズをどうするか(27, 31 or 43?)』
もしくは
- 『モニタサイズは決めたのだけど、解像度を4kにするかWQHD*1にするか』
で悩まれている方向けに、多少なりとも参考になるように今までの経験をまとめました。
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なお、モニタ解像度は、スケーリングなしのdot by dotでの利用を前提としています。
個人的な結論
目とディスプレイの距離(≒机の奥行き*2)によって、最適なサイズが変わってくる。
- 80cm前後の場合:
- 31インチ 4kモニタで良い感じ。*3
- 27インチでは小さ過ぎて文字が読めない
- 70cm前後の場合:
- 27インチ 4kモニタが良い感じ。
- 31インチは大きく圧迫がある
- 圧迫感が気にならない場合、31インチは文字の視認性が良好なのでアリ。
- 60cm以下の場合:
- 27インチ 4kモニタで何の問題もない。
※ 机の奥行きが足りない場合、モニタアームを使って距離を稼ぐ手がある。
43インチの4kモニタについて
43インチの4kモニタは、買ったことがないのであくまで個人的な感想にとどまるのだけど、とりあえず物理的に大きいので、まずは『要:机のサイズと相談』。
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シングルディスプレイで用いる場合。
23インチFull HDモニタとほぼ同じ画素密度(ppi)なので、文字の視認性はかなり良いと思われる。
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マルチモニタ構成で使う場合。
難ありじゃないかと思っている。1度に把握できる情報量をかせぐ(=作業効率を上げる)、という観点からすると、1度に2枚以上のモニタが視界に収まらないように思われる。
また、高さ方向が50cm前後あるので、上下方向の視線移動が発生しそうな点は要注意事項じゃなかろうかと思っている*4。
作業環境
以下、自分の2箇所の作業環境をまとめたのだけど、いずれも以下の点は共通です。
- 視力: 1.0
- 椅子: オカムラ バロン エクストラハイバック(後傾姿勢で利用)
- 画面解像度: スケーリングなしの dot by dotでの表示
机の奥行き 80cmの場合:31インチ 4kディスプレイ ✕2
- 机: 幅 180cm✕奥行き80cm + 幅100cm✕奥行き60cm
- モニタ: 31.5インチ 4kモニタのデュアルディスプレイ構成
机の奥行きが80cmあれば、31.5インチのモニタを置いても圧迫感がなく余裕を持っておける感じ。最奥にモニタを配置すると、ちょっと小さく感じるので、少し手前側にモニタを置いている。
dot by dotでの表示は文字が小さく感じるものの、慣れれば読める。また、少し椅子の背を起こしたり、前傾姿勢をとれば普通に読める。
机の奥行き 80cmの場合:31インチ 4kディスプレイ ✕3
2021年の現環境。
上記構成から、さらに32インチ4kモニタを追加し、32インチ + 31.5インチ ✕2 でトリプルディスプレイにした。左右のモニタには、モニターアームを導入。
机の奥行き 70cmの場合:27インチ ディスプレイ ✕3
- 机: 幅 160cm✕奥行き70cm
- モニタ: 中央に27インチ 4kモニタ、左右に27インチ WQHDモニタのトリプルディスプレイ構成
27インチ 4kモニタがとくに苦もなく、dot by dotで文字が読める。奥行き80cmの机に置いた31.5インチの4kモニタより、見やすい。
WQHDモニタの場合、かなり余裕で読める。4kモニタになれるとWQHDモニタは手狭な感がなくもない。
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この机に31.5インチのモニタを置いたときは、dot by dotで文字が楽に読める代わり、圧迫感があった。正面の視界がディスプレイで埋まって、顔に画面を押し付けられた感じになったので個人的には嫌だった。
機材ごとの所感
31.5インチ4kモニタ
27インチ4kモニタ
余談:Displayport接続問題
スリープから復帰すると、ウィンドウ配置がぐちゃぐちゃに なる問題は依然変わりなく…。
できるなら、HDMI2.0での接続が安心。
できなければ、『まぁいいか』と流すのが精神衛生上良い感じ。