スマートプラグなどこまごまとしたWi-Fi機器の接続台数が増え、通信障害が起きるようになってきたので、メッシュネットワークが組めるWi-Fiルータ(Google Nest Wi-Fi)に買い替えた。
我が家の課題
Wi-Fi端末が20台を越えたあたりから、急にネットワークがつながらなくなる症状が不定期に発生するようになった。
また、今まで1Fと2Fとで別個にネットワークを構成していたのだけど、この構成だと家の一部(玄関のあたり)でWi-Fi感度が落ちる問題があった。
1Fと2Fでネットワークが分断されているため、スマホを2Fで使っているときはAirPrintが使えるのに、1Fに降りてくると使えなくなる。というそれほど困らないけれど細々とした問題も。
メッシュネットワークWi-Fiルータの検討
今までのルータの問題点
てっきりWi-Fiルータが古くなって故障気味なのかと思ったのだけど、調べていくうちに、以前のWi-Fiルータは、スペック上、同時接続台数(「同時接続が可能な台数」)が約10台だった。
全然足りてねぇ…。10年近く前に買ったルーターなので、Wi-Fi接続台数(スマート家電)が増えてきている現状は想定してなかったのだろうなぁと。
親友がいうに、ルータの同時接続台数はDSPのバッファ性能(容量)が効いているのでは、ということだった。同時接続したときの通信は、時分割で行っているので、バッファが溢れるほど同時接続するとどうしようもないと。
選定
これは買い換えるっきゃ無い、ということでkakaku.comで調べてみると、最近のルータは同時接続台数が増えている模様。
現状の同時接続台数30台未満なら、対応できる機種が多すぎて絞りきれないので、今後、さらにスマート家電が増えることを見越して、業務用Wi-Fiルータ並に同時接続できるもの(=100台以上に対応している)もので、
かつ、家全体を完全にはカバー出来ていなかった問題も解決するため、メッシュネットワークを組めるものに絞り込んだ。
商品名 | 通信規格 | 同時接続台数 | 価格 | 付加機能 |
---|---|---|---|---|
Google Nest Wifi ルーター+拡張ポイント | AC2200 | 200台 | 3万円 | GoogleAssistantスピーカーになる スマートホームハブになる(予定) |
Deco M9 Plus (2ユニットパック) | AC2200 | 100台以上 | 2万円 | スマートホームハブになる |
Deco M5 V2 (3ユニットパック) | AC1300 | 100台以上 | 2万円 |
安価なDeco M5でいいかなと思ったのだけど、メッシュネットワークを構築すると、ルータ間の通信にもバンド幅(帯域)が消費されるため、バンド幅が少ない(AC1300規格の)Deco M5は除外、
最終的に、DSPの処理性能(同時接続台数)が最も高く、拡張ポイントをGoogleAssistantスピーカーとして使えるGoogle Nest Wi-Fiにした。てか、業務用ルータを越えているのでは?というレベルの処理能力に加えて、GoogleAssistantスピーカーとして使えることを考えると割安なのでは感。
有線LANポートの不足をスイッチングハブで補完
Google Nest Wi-Fiには有線LANポートが1つしかないので、スイッチングハブを追加。正直、動作安定性以外の点で差があるとも思えないので、ネットワーク機器メーカーとして実績のあるメーカー(TP-Link)のものを適当に選んだ。
書斎には、8ポートのものを。
TP-Link スイッチングハブ ギガビット 8ポート 10/100/1000Mbps プラスチック筺体 3年保証 TL-SG1008D
- 発売日: 2016/02/16
- メディア: Personal Computers
1Fのテレビ周り用には、5ポートのものを。
TP-Link 5ポート スイッチングハブ 10/100/1000Mbps ギガビット 金属筺体 設定不要 ライフタイム保証 TL-SG105V5.0
- 発売日: 2018/04/05
- メディア: Personal Computers
使用感
ネットワーク性能
Wi-Fi機器を片っ端からつなぎ直した。20台を超える端末のWi-Fi設定やり直しはもうやりたくない…。
メッシュのおかげで家の中はどこでも安定して速い。1F~2F間を移動しても、スマホが安定してネットワークに繋がったままなのは、ちょっとしたことだけど心地よい。
ほぼ全ての機器を単一のネットワークに接続できた。
メッシュネットワークを構築する場合、Google Nest Wi-Fi本体のDHCP機能をオフに出来ないという仕様のため、家庭内の壁面LANにつながる大元のルーターとのダブルNAT状態は不可避だった。
Google Nest WiFiのネットワークに入らないのは、テレビとblu-rayレコーダくらいで実害はなかったので、まぁいいかという感じ。
GoogleAssistantスピーカーとしての性能
GoogleAssistantスピーカーとしても使える拡張ポイントは、リビングの中央辺り、レンジフードの上に設置した。
本体がめっちゃ小さくて存在感がなくてGood。
スマートスピーカーとしても完成度が高くてびっくりした。マイク感度・音質ともに良好。Amazon echo dotよりも数段マイク感度が良い感じ。
今までリビングで使っていたSONYのスマートスピーカーを2Fの書斎に回して、1Fは拡張ポイントで賄う構成に。
結果的に我が家のスマートスピーカーはGoogle Assistantで統一することに。「ねぇGoogle!」より「Alexa!」のほうが呼びかけやすいのだけど、頻繁につかうものだけにマイク性能の高さが重要だなぁと。
Google Homeアプリによるスマート機器の一括管理
『スマート機器のメーカーによって、管理アプリが異なる』というところまでは、まぁアプリが増えるだけなので問題というほどではないのだけど、
管理アプリごとに複雑なルーチン動作(自動化ルール)を作り込むと、『いまどれだけの自動化ルールが、どこにあるのか、それぞれが今有効か無効か』が把握できなくなるという問題が。特に今回つらかったのは、Wi-Fi設定を切り替えたことで、自動化ルールが一部機能しなくなっていた…。
で、今回、GoogleAssistantに一本化すると決めたので、Google Homeを使ってみたら思いのほか便利だった。
スマート機器を一括管理できることに加えて、ルーチン動作(自動化ルール)をメーカーを越えて作成・登録できるのがGood。また、自動化ルールに対応する音声コマンドも集中管理できて一石二鳥。
ただ、現状万能ではなく、たとえば「スマートプラグがONになってから30分後に自動的にOFFにする」みたいな込み入ったルールが作れない、という問題はある。のだけど、まぁそこは今後に期待という感じ。
自分の場合は、9割方の自動化ルールを移植できたので、管理できないより一括管理できるメリットのほうが大きいと判断して、個別の管理アプリは使わないことにした。
というわけで、ネットワーク構成を整理したら、スマート機器の管理も、スマートスピーカーも整理できて、一挙三徳であった。