映画ライオンキング、家族で視聴した記録。こどもたちと改めてとライオンキングが見れて嬉しかった。
アニメ(原作)、劇団四季、と見てきて、個人的には劇団四季が一番、『表現』として一番好き。
とはいえ、今回の映画も良かった。
前半のクライマックス、映画館の音響下では、ムファサが谷に下るシーンは他のメディアでは感じられなかった迫力があった。
アニメや劇団四季版では、スカーにもいろいろ葛藤があって妙に感情移入してしまう余地があるのだけど、映画版では、徹底してわるいやつ(典型的なヴィラン)として描かれていた。
伝えたいメッセージ(この作品のテーマ circle of life)を最大限に前面に押し出すように、枝葉末節は削ぎ落とされた感じだった。結果的にメッセージ性がかなり上がってたし、これはこれで作品の方向性が徹底されていて、良いリファインだなと思った。
アレンジされた音楽も良かったし、映像も綺麗だったしで、原作未見なら良作と言える出来かなぁと。原作が秀逸というのか、ライオンキング自体が、不朽の名作という感じはした(元も子もないことを言うと、どう調理してもよほどのことがない限り、良いものになるのではという)。
劇場パンフ
「超実写版」と謳われていたので、もしかして、これは実写なのか!?と勘違いしかけたくらいには、冒頭シーンのCGはリアルだった。
動物だけ見ていると、実写かCGか確信がもてなかった。水の表現を見て、ようやくCGと気づいた程度。
映画館で買ったパンフレットに、制作陣のインタビューが載っていたのだけど、意図してCGと思わせないように、CGのクオリティ自体を上げることはもちろん、冒頭シーンでは、セリフを意図して省く、動物の所作に気をつけて限りなく自然にする、原作にあるファンタジー要素を省く、ドキュメンタリー風のカメラワークにする、など種々の工夫を凝らしていた模様。
たしかに実写と勘違いしたし、実写ではできないことを実現していたので、『実写版を超えている』と言ってもいいかもしんないと思った。まぁ、紛らわしい表現だなとは思うのだけど。
劇場パンフは、公式写真集かと思うような分厚さで、内容の充実具合がパナい。
サントラ
- アーティスト:演劇・ミュージカル
- 出版社/メーカー: ウォルト・ディズニー・レコード
- 発売日: 2018/12/12
- メディア: CD
映画を見てしばらく頭からテーマ曲Circle of Lifeが離れなくなったので、 劇団四季版のサントラを聴き直して、やっぱり四季版が良いなぁと感慨にふけってたら、Amazon Primeで映画版の曲が配信されていた。
ライオン・キング オリジナル・サウンドトラック デラックス版
- アーティスト:ヴァリアス・アーティスト
- 出版社/メーカー: Universal Music =music=
- 発売日: 2019/08/07
- メディア: CD
くっ、これはこれでやはり良いな。と思い直した。
音楽だけ集中して聞いてみると、映画館で耳にした時より、細かな音まで聴き取れて、丁寧に作り込まれた良さに気づいた。