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ふと、ながら見してたのだけど、インファナル・アフェア、最高だった…。
ラストで、燦々と太陽が輝く青空のもとに無限地獄が広がる、絶望感となんとも言えない寂寞感がヤバい。
ラストに至るまでも『生き地獄だなぁ』という印象だったのだけど、ラストシーンが本当の無間地獄(のはじまり)だった。
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その後、III(※三部作)まで視聴完。
主人公ラウが、生き地獄にハマっていく様が強烈だった…。Iのラストの時点でも、『うわぁ救いないな…』って感じだったのに、さらに深みに落ちていくだなんて…。
他の作品では味わったことのない独特の感情が湧いてくる傑作。
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以下、微妙にネタバレ。
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何が特異なのだろうかと考えてみたところ、悪役が身を滅ぼすまでを、悪役視点で描いている上に、悪役が
『善であろうとして葛藤するのだけど、業が深すぎて最後まで報われない』
という独特のストーリー構成が珍しいのだなぁと。 ライオンキングの悪役・スカーを眺めながら、ぼんやり思った。
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スカーは、ラスト、それまでの報いを受けて息絶え、Circle of life (すべての生き物は等しく流転する流れ) に取り込まれるのに対し、
インファナル・アフェアの悪役(ラウ)は、ラスト、人の世から隔絶された永遠に終わることのない地獄に落とされる。
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ライオンキングは、根底に『全てはcircle of lifeに取り込まれる』という生物の個体の善悪を超えた何かが感じられるのに対して、
インファナル・アフェアは、根底に『悪い事したら絶対許さない、絶対にだ』って考えが感じられた。
その考え方って、あまりに属人的というか容赦ねぇなって感じがするのだけど…。
もっともインファナル・アフェアは、こういうストーリーだからこそ、フィルム・ノワールとして傑作という気はする。