マクロレンズで熱帯魚撮影

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マクロレンズを購入したので改めて熱帯魚を撮ってみた。

熱帯魚の撮影

なるべく動きが止まったタイミングを狙って撮影。

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標準レンズ+大幅トリミングでの撮影とは別世界過ぎた。ピント合わせも構図の調整もしやすく、背景も思い通りにボカせて撮りやすい。

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マクロの目で改めて見ると、カージナルテトラの模様が実際には斑点の集合体であることが分かったりと、興味が尽きない。

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しばらく撮っていると、

シャッター速度を稼ぐため、すべて開放で撮影する必要性に気づいた。結果、十分な被写界深度が稼げないので(=被写界深度が激薄なので)予期しない方向に動かれるとピントが外れる…(泣

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加えて、ガラス越しなので、斜めから撮るとガラス界面での屈折でピントが合わなくなったりと、撮れる構図が限られてしまう(ほぼ正面からの撮影でないと厳しい)ことに気づいた。

『なるほど、長焦点のマクロレンズだと、(壁面と距離をとれるので)水槽壁面への入射角をつけずに済むのか』と、超焦点距離のマクロレンズ( タムロンの180mmマクロなど)の存在意義に思いを馳せたり。

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利用したボディの限界までISOを上げて、開放F値で、最大限シャッター速度を速くしたのだけど、熱帯魚の動きを止めるには、このボディはちょっと力不足(使えるISO上限が低いの)であった。無念。

レンズ購入までの経緯

m4/3のボディが降って湧いた

長年使ってきた妻のカメラがだいぶ傷んできて(一部のボタンが押せなくなったり、SDカードスロット内のSDカードを押し出すバネが壊れてしまってカードを手で引っ張り出さないと取り出せなかったり、次女が振り回したことで液晶が割れていたり…)、普通に使うのも大変そうだったので、ついに買い替えた

今までのボディでも性能面で不満はなかったので、新たなボディはセンサー性能(とくにダイナミックレンジ)だけ注意して選択した。ざっと昨今のm4/3機のセンサー性能を確認したところ、OM-D E-M5登場(2012)以降、性能向上がほぼないことが分かったので、E-M5以降のボディで手頃なものを中古市場で調達した。

のはさておき、古いボディは、故障箇所こそ多いものの工夫すればまだ使える状態だったので、自分の手元に残して、しばらく(妻が単焦点しか使わないので購入以来眠っていた)標準のズームレンズを組み合わせて遊んでいた。

というのが、随分前の話になるのだけど、他にカメラとスマホ(iPhone)がある状態では、あえてこの組み合わせを持ち出す必要性が低く、持て余していた。

マクロレンズの購入

放置状態だったのだけど、妻がアクアリウムを拡張したのを機に、新たにマクロレンズを購入してマクロ撮影専用機としてみた次第。

以前にマクロレンズを買うならSIGMAの70mmにしようと考えていたのだけど、改めて考えてみると、

自分がマクロ撮影したい対象のうち『熱帯魚』に関して言えば、SIGMAの70mmレンズの数少ない欠点『AFが遅い』は致命的なのでは…、という疑問を抱いたので、

テストパイロット的に、描写性能面では不満がなく、より手頃な値段のOlympusのマクロレンズを買ってみた。複合的な理由としては、他にもm4/3のレンズであれば、マクロレンズに興味があった妻も使えて一石二鳥ということもあったりする。

レンズの選択理由

このレンズ、値段の手頃さもあるのだけど、作例を見ていたら『マクロレンズの中でも描写性能(ボケ味や諸収差のなさ、撮影距離による描写性能変化のなさ)がめっちゃ良くね、これ??』という気分になったのも購入したくなった要因。

マイクロフォーサーズのレンズは、フルサイズに比べてイメージサークルが小さいため、それに伴い、相対的に必要なレンズ径が小さく、結果、同じように画面の隅(※イメージサークル外周部)まで諸収差を抑えるとした場合に必要なコスト(主に、硝材の量)が下がる。

このため、値段に対して諸収差が良好な印象がある(言い換えると、フルサイズで同じように画面の隅まで諸収差を抑えようとすると値段が跳ね上がる)のだけど、それを地で行く印象を受けた。

作例の参考ページ

photohito.com

dc.watch.impress.co.jp

3ヶ月ほど使ってみた感想

個人的評価

  • レンズの描写性能は、巷の評価どおり文句なし。
  • ワーキングディスタンスがけっこうあるので、影を作りづらく、被写体に寄り易い。
  • レンズの小ささ・軽さに、m4/3ボディの小型軽量感も相まって、最高に扱いやすい。
  • 35mm判換算で焦点距離120mmにも関わらず、思いのほかふつうの中望遠レンズとして使える(椅子に座ったままでもテーブルフォトに困らないレベル)
  • 中望遠レンズ的に使おうとすると、イメージサークル(センサーサイズ)の小ささゆえに開放でも思うようにボケないのがネック。

静物(草花、テーブルフォト)や、外で昆虫を撮るのであれば、描写性能に不満もなく、ボディと合わせた取り回しの良さも相まって、『一体これ以上、マクロ撮影に何がいるというのだろうか』という印象。

多くのマクロ撮影用途で、最適解なのではと思った。

熱帯魚の撮影に必要な要件の洗い出し

『熱帯魚(薄暗い環境下での動体撮影)』には、今回のm4/3のセンサーサイズ&ボディの限界を感じた。

以下の理由から、泳いでいる姿を撮るには、最低でもISO6400(できればISO12800~)を使いたい。

  • 泳いでいる姿を切り取るには、シャッター速度を 1/500sec より速く設定しないと厳しい。
  • 開放では被写界深度が浅すぎるので、F値は F5.6~ に設定したい。

加えて、ボディ側にもできるかぎり高性能なAF性能がほしい、という感触。

  • 泳ぎ回る熱帯魚を追うには、今回のボディではAFの追尾性能がまったく足りない

・・・

泳ぎ回る熱帯魚にクローズアップした状態で、MFでの撮影はどうやっても無理ゲーです。ピントリングを回している僅かな時間に、熱帯魚が予測不能な動きをしてフレームアウトするので、ピントを合わせられないです。本当にありがとうございました。

『マクロ撮影ならMFでいける』

なんて書いた過去の自分にグーパンチ。

熱帯魚撮影に必要な要件

個人的な結論から言うと、

  • 高感度耐性、AF性能に優れたフルサイズボディ
  • AF速度に優れたマクロレンズ

の組み合わせでないと厳しいかなと。

レンズは、FEレンズのマクロレンズの中でAFが速い/追従性が良いとの評判を目にする純正90mmマクロが最適解という結論。駆動装置(ダイレクトドライブSSM)を2箇所に備えた構成から考えても、AF速度に期待できそう。

総括

自分用にふだんの用途に十分な性能のマクロレンズが手に入り、妻もマクロ撮影ができるようになり、熱帯魚撮影に必要な要件を確かめられてと、一石三鳥な買い物だった。

2019.7 ~