- 作者: コナリミサト
- 出版社/メーカー: マッグガーデン
- 発売日: 2019/03/14
- メディア: コミック
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3巻完結。ある珈琲の移動販売店員のお話。読み終わると、すごく優しい気持ちになれて、明日からまた一日をがんばりたくなります。
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1巻では、
タコが目印のワゴンカーで、珈琲の移動販売をする主人公 青山が、1話完結のドラマ仕立てで、珈琲を介して様々な人を幸せにしていくお話。実は、そんな青山には人に言えない過去があって…。
2巻と3巻では、
過去の因果が現在に絡みついてくるとともに、なぜ「タコ」を目印にしているかの理由も明らかになりって…。それらの伏線が絡み合って、物語は急ピッチで進み、ハラハラドキドキさせられながら、最後には収まるところに収まる。
ほんわかしたタッチとは裏腹に、まったく無駄がない構成だった。
かなり前に購入して読んだのだけど(その時も、お試しで1巻だけ読んだら続きが気になって一気に3巻まで買ってしまったのだった。)、どんなストーリーだったか思い出せなくて、改めて読み始めると、ラストまで止まらなくなる時間泥棒な作品でした。
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珈琲を淹れる描写が素敵で、コーヒー豆への深い造詣がにじみ出ているとともに、各話で紹介されるアレンジコーヒーを真似してみたくなります。作者の珈琲への愛が詰まっている感じがします。
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珈琲をいつもより丁寧に淹れたくなる、そんな一冊。