羊の木

羊の木

羊の木

過疎化する地方都市を救うための国家プロジェクトで、過去に凶悪犯罪を犯した者たちを秘密裏に受け入れることにになった1地方都市を舞台に、元受刑者と住民、市の職員である主人公たちの群像劇&そこで起きるミステリーを描いた作品。

主人公役の錦戸亮、元受刑者役の北村一輝、松田龍平の演技が良かったです。

前半、元受刑者たちが少しづつ街に馴染んできた頃に、元凶悪犯であることが発覚。元凶悪犯が身近で生活している状況に、どのように住民たちが対応していくのか。淡々と描かれた日常生活に見え隠れする狂気が、この作品にピリリとしたスパイスを添えており、また6人いる元受刑者それぞれに異なる人間模様が描かれていて、興味深く見られました。

後半から、主人公を含む三角関係と、「のろろさま」という異形の守り神の逸話が絡みあって事件が起きるのですが…

『後半が始まったと思ったら、気づいたときにはすべてが終わっていた』

と表現したくなるくらい、なんかこうしっくり来ないままに物語が進んで終わってしまいました。

後半、6人いた受刑者のうち、関係するのは2人だけ。前半部で6人のストーリーを展開する必要があったのかなぁと思ってしまいました(受刑者間でのコントラストをつけるためにあと何人か描くにしても、後半に関係する2人の掘り下げにもっとフォーカスしても良かったのではと)。

個人的には、前半後半で別テーマになってしまっており(2つの物語を1作品に詰め込んでいる印象)、全体的に物語の背景が希薄になってしまっているように感じました。

・・・

調べてみると、原作のコミックは高評価。分量もあり 受刑者ごとのエピソードの掘り下げも深そうな感じなので読んでみるかなぁ。

羊の木 コミック 全5巻完結セット (イブニングKC)

羊の木 コミック 全5巻完結セット (イブニングKC)

参考レビュー記事

ciatr.jp

www.movieimpressions.com

cinemarche.net